幸運をつかむため 本気を周囲に伝えよう
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 何事も本気で!とは本当に難しいことだと思いますが、本気で頑張ったら幸運が舞い込んでくるチャンスが巡ってきます。

 「頑張れば必ず全員が報われる」とは限りませんが、本気で頑張っていなければ結果が伴うことはなくトレーニング・練習をしないで強い選手になることはないのです。

 プロスポーツ選手となった“キング内村”(内村航平選手)は先日の全日本種目別大会でブレッドシュナイダーという技をする予定で高崎に来ていました。しかし実施しませんでした。理由は「何も考えなくてもできなくてはならない。そうならないと使えない」とのこと。プロの発言であるとともに本気で最高の演技を実施したいという内村選手らしい理由と思いました。

 皆さんは何かに“本気”になっていますか? 本気になることは信念が必要となるため本気で臨んだことは意外とうまくいくことが多いと思います。なぜなら本気になっている人はだれが見ても伝わってくるからです。「自分が変わると周りが変わる」ということです。

 水泳のトップコーチである平井伯昌氏は著書『見抜く力』の「周りもその気にさせる」という章で触れています。平井氏が指導した北島康介選手は体が硬い選手でした。しかし「彼が本気になった時の目の輝きに賭ける」と言い切ります。それから周囲(コーチ陣)を納得させ、本人も家族もその気にさせ、進学先からトレーニングジム等も変えさせました。最終的な結果は皆さんご存じのとおりです。

 周囲は「その気」に変わると、見ていて応援するようになり、何か手助けしたくなります。その結果、いろいろなサポートやアドバイス等が増えるのです。このことにより、より一層のレベルアップやモチベーションアップにつながるため良い循環となります。

 自分の教え子で金メダリストの中野大輔を、その気にさせたのも環境変化と洗脳に近い言い聞かせでした。まず1日の練習を3部練習とし、週5日練習で1日調整練習+1日オフの7日間としました。短時間での体づくりと体のケアをすることにより緊張と緩和を心掛け3回あるオリンピック選考会の長期決戦の年次計画+目標得点で具体的なシミュレーションをしました。

 最後の仕上げが自信につながる言い聞かせです。大輔のプロフィルを見たら誕生日が10月10日だったので「お前は『体育の日』生まれだから大丈夫!」と毎日、事あるごとに言い聞かせました。すると「オリンピックに行けるのかなあ?」から「行けるかもしれない」に変わり「行くんだ」から「絶対に行く」と本気に思うようになれたそうです。

 さあ皆さんのしたいことやりたいことの“本気”を周りに伝えましょう。周囲が変わるかもしれません。



東京福祉大特任講師、アイハラ体操クラブ指導員 相原豊 高崎市下滝町

 【略歴】1992年バルセロナ五輪体操団体銅メダル。アテネ五輪団体金の中野大輔選手を指導。父は60年ローマ五輪金の故信行さん。日体大大学院体育研究科卒。

2018/08/05掲載

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