全国下位の消費量 海老の魅力を届けたい

 突然ですが、皆さんは1年間にどれくらい海老(えび)を食べていらっしゃいますか?

 2015年度の総務省家計調査によりますと、1世帯あたり海老消費量の全国平均は、海老1尾を15グラムと換算した場合、約20.2尾。群馬県の消費量は12.1尾で、購入金額にしますと656円です。ほぼ最下位に近い位置にいます。

 海老をメインに扱う企業にいる私としては大問題です。家庭で海老はこれしか食べられていないのか?とちょっとショッキングな数字でした。

 海なし県ではありますが、マグロの消費量はどうかといいますと、上毛新聞でも先日載っていたように毎年ほぼ上位。それだけ生活にマグロがあることが分かります。流通の発展とともに、消費が伸びたマグロ。一方、海老はというと、1980年代にはアメリカを抜き、日本が世界一の輸入国になりました。ピークで全国平均約3キロ食べられていたそうですが、現在は徐々に減っているようです。調理に手間がかかるとみられて、家庭では敬遠されることも理由かもしれません。

 縁起物の象徴として海老の歴史は古く、平安時代から貴族の間、その後も武家の間のお祝い事で多く使用されてきました。庶民の間で食べられるようになったのは江戸前の天ぷらが出てからと言われています。

 海老は「完全栄養食品」とも言われ、かなりの栄養価があります。良質な動物性タンパク質が豊富で、高タンパク低脂肪です。カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラル類、ビタミンE、タウリン、グリシンなどが多く含まれています。また、海老の殻にあるアスタキサンチンはアンチエイジング効果が期待できるとされ、整腸作用があるキチンキトサンも豊富でその効果が今、注目されています。

 弊社のお客さまで高崎の老舗のお蕎麦(そば)屋さんの大奥さまは御年84歳。毎日、海老を1本召し上がるそうで、そのお年とは思えないほどの美肌です。群馬県は美肌ランキングも低いと思いましたので、美容の面からも海老の魅力を発信したいところです。

 ところで、「海老の日」があるのを皆さんはご存じですか? 日本海老協会が海老食の普及促進を目指して制定したものですが、いつかわかりますか? 9月の第3月曜日「敬老の日」なんです。長寿の象徴である海老らしい日ですね。

 実は私、「海老王子」というキャラで弊社のPRをしています。魚食普及、資源問題とともに海老の魅力で群馬の海老消費量アップと美容、健康増進に貢献すべくSNS中心に発信していこうと思っています。

 皆さんの生活に海老が増えることを願っています。



海産物卸売業「海老善」専務 町田純 玉村町板井

 【略歴】1998年、海老善入社。飲食店が上毛かるたの札にちなんだ料理を提供するイベント「上毛かるたグルメストーリー」実行委員会代表。農大二高―専修大卒。

2018/08/27掲載

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