テクノロジーで超える 可能性信じ挑戦しよう
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 今回が最後の寄稿です。毎回読んでくださった方、読んだよと報告や感想をくださった方、ノートに貼り付けてスクラップブックを作ってくださった方、皆さんありがとうございました。

 さて、あなたはメガネを掛けた人に「あなたは視覚障がい者なんですね」と言ったことはありますか? もしくは、メガネを掛けている自分は視覚障がい者なんだと考えたことはありますか? おそらくほとんどの人がそんな経験をしていないはずです。

 目が見えない(またはほとんど見えない)ことは障がいで、目が悪いことは障がいではないのでしょうか?

 その差はきっと、メガネやコンタクトレンズがあることで問題のない生活が送れているからに他なりません。では、こうも考えてみてください。スマートフォンやICT機器があることで健常者と変わらない生活・コミュニケーションができるとしたなら、障がいははたして障がいでしょうか?

 そして、実はその「障がい」も、心や体に限ったことではありません。たとえば家庭環境、虐待、発達障がい児にも見られるいじめ被害や成績低下などによる不登校。これらも、“学びの障がい”になり得ると私は考えています。最近では、不登校や引きこもりの子どもに対するプログラミング講座のご相談も増えていますし、県内のさまざまなNPO法人との連携も少しずつ広がっています。

 一つだけ誤解してほしくないのは、私たちは“障がいのある人のためだけに”活動しているわけではありません。障がいのある人にとって便利になるということは、子どもやシニア、もちろん健常者にとっても便利になるということだからです。たとえば「ユニバーサルデザイン」とは、誰にとっても使いやすいということです。決して障がいのある人を特別扱いする仕掛けではありません。当社は創業当時からこの理念のもと活動しており、未来の探求者としてこれからも福祉×ICTの化学反応を試行錯誤していきたいと思います。

 最後に。

 私の両親は、私がやると決めたことなら黙って見守ってくれる人たちです。それがどんなに難しいことだったか、親になった今なら分かります。でもそのおかげで、多分私は人より多くの「失敗」と「知る機会」に恵まれてきて、現在があります。

 今、子どもたちに伝えたいのは、「世界に絶望するには早すぎる」ということ。人は皆、自分の人生しか知らないんです。本当なら、あなたにできるかどうか誰にも分からないんです。誰かに「お前には無理だ」と言われても、それはやったことのない人か、諦めた人のせりふです。一緒に可能性を追求していきましょう。テクノロジーは、私たちの味方です。



IT企業「サンダーバード」社長 山根洋平 前橋市六供町

 【略歴】15歳でホームページを自作し、IT企業のシステムエンジニアを経て30歳で独立。バリアフリー情報ポータル「ウニクス」を運営。太田市出身。桐生高卒。

2018/09/11掲載

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