発達障害と感じて 多様性を認める社会に
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 大人の発達障害という言葉を聞いたことがあるでしょうか。私はその一つ、アスペルガー症候群であると感じています。実際に心療内科の診断やカウンセリングを受け、診断された訳ではありませんが、今までの問題行動や発言などを考えると限りなくこの症状かと考えられます。

 アスペルガー症候群とは、知能や言葉に遅れがない自閉症と言われ、症状は人によって全く異なります。この症状を含めた発達障害の割合は40人に1人ぐらいといわれています。大きな特徴の一つに、相手の表情から感情や考え方を読み取れず、また周りの空気を読めず雰囲気にそぐわない発言などで困惑させたり、ストレートな意見で人を傷つけてしまうことがあります。

 それにより妻は精神的、身体的に苦痛を負い医療に掛かる状態でした。世間的には問題なく見えるアスペルガー症候群ですが、その配偶者の苦悩は理解してもらえず、二次障害(カサンドラ症候群)として大きな問題になっています。

 発達障害は本人および周囲の人も気付き難いことが問題です。本人そして周囲の人が気付き対応することが大切です。本人も自分の症状に自覚を持つ努力をし、また周囲も理解を持つ気持ちが重要なことは言うまでもありません。体調を崩しながらも問題に取り組んでくれた妻に感謝の気持ちでいっぱいです。

 自閉症、アスペルガー症候群、トランスジェンダー(身体的な性と心の性が一致しない人)などの症状を抱えている人は、脳の障害などが原因で起こっている可能性があり、決して恥ずかしいことではないのです。

 お茶の水女子大が戸籍上は男性で性自認が女性のトランスジェンダーの学生を受け入れることを表明しました。大学側は「社会的にも『性の多様性』を受け入れるようになっていることから今回の決定は自然な流れだと考えている」とのことでした。在学中の学生からはトランスジェンダーの学生受け入れにあたり「多様性のある環境で学べるのは良いことだ」と好意的な意見が多かったそうです。

 現在でも小中高の学校には特別支援学級は設置されており、他の学生とは別の教室で学んでいます。これはさまざまな人が一緒にいることにより、多くのことが学べるチャンスをなくしているように思え残念です。

 海外ではトム・クルーズ氏やスティーブン・スピルバーグ氏が発達障害と公表しています。国内ではモデルの栗原類さんがアスペルガー症候群と公表し勇気をもらいました。私も自分の症状をよく理解し、この症状と上手に付き合いながら、家族や友人、仕事仲間と今以上に良い関係を築き上げていきたいと考えています。そして誰かに勇気をあげられたならうれしいです。



野菜栽培農家 町田睦美 玉村町南玉

 【略歴】衣料品メーカーの高崎、前橋、軽井沢の店舗に計8年勤務後、就農。キュウリを中心に栽培。「玉村漬物部」や「たまむら食の探検隊」を立ち上げる。帝京大卒。

2018/10/07掲載

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