片品村に移住して 第二の古里で共に歩む
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 私は茨城県日立市出身です。自然に近い暮らしへの憧れと、水がきれいな所に暮らす夢があり、片品村の地域おこし協力隊として3年前に移住してきました。

 小さいころから宮崎駿監督のトトロが大好きでした。大学で地域や自然について学び、地域で「自分らしい暮らしをつくりたい」という思いが生まれましたが、具体的にどうしたらいいのかを模索する中で転機が訪れました。

 東京で行われていた「地域仕掛人市」という全国各地の地域で活動する団体が集まり、移住・定住を促進するイベントで「片品村地域おこし協力隊」の募集を知ったのです。これまでの経験を生かして地域に貢献できることがあるかもしれないという思いから応募し、第1期の隊員となることができました。

 幼い頃からの夢への第一歩を踏み出し、片品村に移住して最初に気づいたことがあります。地域のいろんな方から声をかけていただいて地場のおいしいお野菜をいただいたり、お家のご飯をごちそうになったりする中で、片品村に暮らす皆さんの温かさを感じたことです。そんな心豊かな人たちの暮らす土地で育った作物を料理していただいたことに今までに感じたことのない喜びを感じました。

 その感動を他の方にも伝えたいという思いから3年間の協力隊任期終了後、今年4月に「北毛茶屋」という「農と食を活性化するお店」を地域の皆さんに支えていただきながら開業することができました。

 こうして地域で歩み始められたのは、片品村役場の皆さんをはじめとする地域を愛する人との出会いや、丁寧に起業のご指導いただきました「ぬまた起業塾」の関係各位のおかげです。気が付けば群馬が私の第二の古里になっていました。古里とは単に生まれ育った所だけを指すのではなく、思いをもって暮らせる地域が古里になるのだと実感しています。

 地域に関わりながら片品村で自分らしい暮らしをつくっていきたい方へのサポートを行うために本年度から「片品村移住・定住コーディネーター」の取り組みも始めさせていただくことになりました。少子化・高齢化が進む北毛・片品地域に暮らす当事者として、生き生きとした持続可能な地域にしていくための新たな地域おこしの環境づくりに取り組み出しています。

 その環境づくりの学びを共有する「片品村地域おこし研究会」を地域の皆さんと立ち上げる運びとなり、第1回の講師にお招きした高崎経済大の大宮登名誉教授に顧問として継続的にご指導いただけることになりました。「尾瀬の郷(さと)から群馬を元気に!」を研究会のモットーに、四季が美しい北毛・尾瀬の郷片品村らしさを生かした地域おこしの取り組みを私らしく皆さまに届けていきたいと思います。



北毛茶屋経営 中村茉由 片品村菅沼

 【略歴】元片品村地域おこし協力隊員。北毛茶屋を経営しながら村地域おこし研究会を主宰。村移住・定住コーディネーター。茨城県日立市出身。都留文科大卒。

2018/12/09掲載

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