仕事について
東毛総局 太田支局
時田 菜月
2019年度入社
経歴
2019.4~2020.2 編集局運動部
2020.3~現在 東毛総局太田支局
東毛総局 太田支局
担当地域の事件事故や市政、地域の催し物や市民の活動(街ダネ)の取材をします。一番地域に近い記者として、風土になじんで人脈を広げたり、一市民の目線で地域社会を見たりする立場でもあります。有事にはいち早く現場に駆けつけるのも支局員の役割です。自由に使える時間もあるので、興味のある分野の取材をすることもできます。
現在どんな仕事を担当していますか?
警察署を担当しながら、街ダネを書くのが主な仕事です。よく、取材先の方に「担当は何ですか?」と聞かれるのですが、「何でも屋です」と答えています。柔らかい話題から堅いニュースまで幅広いジャンルに挑戦できるのが支局員の魅力です。

仕事の大半を地域の催し物や話題のひと、季節を感じるスポット取材に充てています。こうした取材は地域の方と親しくなるチャンスの場でもあります。何度も足を運んだり、こまめに連絡を取ったりして名前を覚えてもらえるとうれしいですね。何げない会話が思わぬニュースの端緒になることもあります。
また、支局では若手が所轄の警察署を担当します。太田支局の場合は、市内に地裁の支部があるため裁判傍聴もします。実際にその地域に住んでいるので有事には素早く駆けつけるようにしています。
赴任してからすぐコロナ下になってしまったので、イベントが減った分、地域版の連載を企画したり、ある事件から関心をもったテーマについて取材をしたりしています。東京五輪関係の取材では、運動部時代の人脈が生かせたので、いつどんな巡り合わせでつながるのかわくわくしながら日々を過ごしています。
仕事のやりがいや面白さについて教えてください。
思わぬ出会いがあることが面白さだと思います。支局1年目の時、ある外国人技能実習生が絡む事件のガサ入れ(家宅捜索)を取材しました。その際、逮捕された容疑者の上司が同伴しており、その場では声を掛けられなかったものの、後日話を聞くことができました。上司は「会社からは止められているのだけど、どうしても伝えたくて」と、実態を語ってくれました。上手くいかないことが続いて悩んでいた時期だったので、「書きたい」と強く思わせてくれた出会いでした。
これまで関心のなかったテーマでも、話を聞いているうちに「なんで?」と興味が湧いてくることがあります。ただ、好奇心だけで好き勝手に記事を書くのは記者ではないと思っているので、先輩に相談したり、時には時間を置いたりして冷静さを失わないように心掛けています。
学生のみなさんへメッセージをお願いします。
生活する中で「なんでだろう」「どうして」と疑問に思ったことがあれば、調べて、メモを取ってみてください。誰かに聞いてみるのもいいと思います。面接でも生きると思いますし、記者になったあとはその作業の繰り返しです。
記者の仕事は苦しいこともありますが、この仕事でなければ体験出来なかったものに出会えるのは刺激的です。近い将来、一緒に働ける日を楽しみにしています。
一日の流れ
9:00 警察署に事件事故の発生がないか確認。
10:00 取材や原稿執筆、裁判傍聴など。
12:00 昼食。お気に入りのカフェで食事。市内の自宅に帰って食べることも。
13:00 取材やアポ取り、何も予定がないときはネタを探したり、企画を考えたりする。
17:00 支局に戻って原稿確認。
20:00 夜間当番に引き継いで帰宅。帰りに太田署に寄って変わったことがないか確認。