鉄欠乏性貧血
 貧血とは、赤血球の中にあるからだの各部に酸素を運搬する役割をしている血色素、ヘモグロビンが少ない状態をいいます。
 貧血の症状は、顔色が青白い、疲れやすい、動悸がする、などです。爪が薄く割れやすくなったり、スプーン状にくぼむこともあります。アカンベーをして、下まぶたの結膜を見ると、貧血ぎみの人は白っぽくなっています。
 鉄は、血色素の重要な成分で、食事でとる量が少ないと体内で血色素が作られません。そのために起るのが鉄欠乏性貧血です。貧血の大部分は鉄欠乏性貧血で、とくに若い女性には多くみられます。妊娠、授乳期には、とくに鉄の必要量が増加しますので、貧血になる人も多いようです。
 また、子宮筋腫があるような人は、月経が頻回にあったり、出血量が多いため、身体から赤血球の喪失とともに血色素中の鉄が失われますから、貧血症状になります。
 鉄は、肉類、とくにレバー、魚類、緑黄色野菜、とくホーレン草、海藻類に多く含まれています。鉄分不足が疑われている人は、これらの食品を毎日十分にとることが大切です。また鉄が吸収される時には、ビタミンCが必要ですので、野菜、果物をあわせてとると効果的です。
 鉄欠乏性貧血の程度がひどい場合には、鉄剤を用いますが、どうしてそうなってしまったのか、原因を調べてもらい、正しい治療と日常生活の指導をしてもらってください。
2000年4月