低血圧の心配
 ”私は低血圧だから”という人がけっこういます。そういう人は、疲れやすい、だるい、朝寝起きが悪い、めまいがする、胃がもたれるなどの症状を訴えることが多いようです。
 低血圧症とは、一般に収縮期血圧が 100(mmHg)以下で、何らかの自覚症状を伴うものをいいます。では、血圧が100(mmHg)以下になると、ほとんどそういう症状が出るかというとそうでもありません。20歳以下では、血圧は100(mmHg)以下の事が珍しくなく、100(mmHg)以下が病的というわけでもなく、症状との関連もほとんどありません。
 また、起立時に収縮期血圧が20(mmHg)以上、下がるのを、起立性低血圧症といい、立ちくらみや失神を生ずることもあります。この原因としては、糖尿病などの末梢神経障害や、パーキンソン病などの中枢神経障害、降圧剤などの薬の副作用などがありますが、若い人にはほとんど見られません。
 自覚症状があって、低血圧の原因がはっきりしないものを本態性低血圧症といいますが、これは高血圧とは違って、寿命を短くすることもありません。症状のある人は、やせ気味で、神経質で、生活も不規則な事が多いようです。
 寿命への悪影響はなくても、日常生活に支障があるなら、次のような生活改善を行うことでしょう。
1.睡眠不足にならないよう規則正しい日常生活をし、散歩などの適当な運動を心がけてください。スタミナ不足気味なら程良い休養もとってください。
2.血液循環を良くするため、シャワーや入浴もよいし、乾布摩擦や入浴後の冷水摩擦も血管の収縮によいでしょう。続けることが大切です。
3.食事は、バランスの良いものをとり、食塩はやや多めにとるとよいでしょう。

生活習慣を変えることで、不都合な症状はほとんどとれると思います。試しては如何でしょうか。

2002年4月