超絶ボディペイントに世界も注目、アーティスト“チョーヒカル”が人肌に描く理由
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 「鳥人間に猫人間!?」、「臓器が丸見え!?」と目を疑うような作品を描く、アーティストのチョーヒカル。不気味さもありながら、見入ってしまうインパクトのある彼女のボディペイントに、日本国内だけでなく海外からも視線が注がれている。なぜチョーヒカルは、紙ではなく体に描くのか。本人に聞いてみた。

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■きっかけは、紙を買いに行くのが面倒で自分の手に

 チョーヒカルは1993年生まれで、現在26歳。2016年に武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業。美大受験時に自分の手に描いたことがきっかけで、ボディペイントの道に進んだという。体にリアルな目や物を描くボディペイントは、Samsungの広告ビジュアルなどに起用され話題に。日本テレビ系『ナカイの窓』やTBS系『ゴロウ・デラックス』、BS-TBSの『#ストイック女子』など多数のメディアにも出演するなど、多岐にわたって活動を広げている。紙に描くのと体に描くのでは何が違うのか、描く際に苦労する点とは?

――ボディペイントを始めたきっかけは?

「18歳の時、美大受験に備えて絵の練習をしていたのですが、紙がなく、買いに行くのが面倒だったため、自分の手の甲に描いたのがきっかけですね。それがとても面白く、SNSに投稿したら好評だったため、ボディに描くようになりました」

――何を使って描いているのですか?

「絵の具とメークパレットです。筆は日本画用を使用しています」

――作品を一つ描くのに、どのくらい時間がかかりますか?

「3時間から、長くても7時間くらいです」

――小さい頃から絵を描くのは好きでしたか?

「好きでしたね。絵画コンクールで賞を取ったりもしましたが、決して上手ではなかったと思います」

――そうなんですね! ボディペイントって下書きはするのでしょうか?

「絵の具で位置取りは軽く描きますが、下書きらしい下書きはしません。時々、iPadなどで写真上にシミュレーションを描いたりはしますね」

■人肌に描く方がメッセージ伝えやすい

――ボディペイントを描くにあたり、テーマにしていることは?

「人の内面や心情みたいなものをテーマにしていることが多いですね。人は人に共感するからか、紙に描くより、人肌に描く方がメッセージが伝えやすいなとは思いますね」

――紙に描くのと、人間の体に描くのでは何が違うのでしょうか?

「体というキャンバス自体に、それぞれストーリーがあるので、完成すると、より面白くなるところですかね。紙に鳥の羽を描いてもそれは鳥の羽ですが、人の体に描くことで、まるで羽が生え、自由を謳歌しているかのように、見ている人は感じるかなと。またポーズや表情などで違った見え方をするのも、ボディペイントの面白さの一つですね」

――なるほど。他のボディペイントのアーティストと自身の違いは何だと思われますか?

「写実性やトリックアート的な部分が自分の強みなので、そこは大切にしていますね。あとは『驚く』だけではなく、何かコンセプトやメッセージを自分で持ちながら制作するように心がけています」

■「キモい!」という反応でもうれしい

――創作時、大変だなぁと思うことは?
「体は、紙と違って平らではないため、描きづらいですね。また描かせてもらっているモデルさんと、会話することも苦労しているかも…。あまり人付き合いや喋りが上手ではないので…(笑)」

――現代では、CG一つでボディに描いたように見せられる時代。そんな中、チョーヒカルさんは手書きで描き続けていますよね。

「私は、自分自身がアナログ好きというのもありますが、アナログの力を信じています。作品で伝えたいことはそれぞれ違いますが、人間の内面や心情をテーマに、原始的な『手で描く』という方法で作品を作っていくことで、メッセージがより伝わるのではと考えています」

――今後の目標は?

「もっと多くの人に作品を見てもらえるようなステージに行くことですね。妥協せずに上を目指し、新しいことに踏み込んでいくこと、飽きずにずっと続けていくことですかね」

――ありがとうございます。最後に、ボディペイントを続けていてよかったと思うことはありますか?

「ただ単純に楽しんでくれたり、『うわ!』『キモい!』といった反射的な反応でも、よかったと思いますね。ボディペイントは、見ている側の受け取り方に幅があるのが面白い。見た人が何か感じてくれたり、考えてくれたらうれしいですね」

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