【コスプレビフォーアフター】元歯科助手・人気レイヤーのコスプレ論「趣味でやっている人こそ“コスプレイヤー”と呼びたい」
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 多くのアニメ・漫画ファンに親しまれているコスプレは、日本が世界に誇るポップカルチャーのひとつ。ウィッグや衣装などを使い好きなキャラクターに変身することで、いつもの自分とは別人になれるのが魅力なのだそう。今回は、歯科医院勤務を経て、現在はwebデザイン関係の仕事もしているコスプレイヤー・千都ちひろさんが働き方やコスプレについて熱く語ってくれた。

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■見たことがないアニメのコスプレはしない「被写体になる以外の過程もコスプレの一部」

――コスプレ歴は?

【千都ちひろ】デビューしたのは12年前です。私が中学生や高校生の頃は、まだオタクのイメージが良くなくて、友だちの前ではライトなオタクを装ってコスプレをお休みしていました。ほんとは “ガッツリオタク”だったんですけど(笑)。ブランク期間を経て、ここ3年ぐらいで本格的に再開し、現在に至っています。

――どんなキャラのコスプレをすることが多いですか?

【千都ちひろ】『D.Gray-man』のアレン・ウォーカーですね。私が“オタク沼”にハマった原因でもある作品なので、コスプレも昔からやっていて、今も続けています。シリーズや衣装などで髪の分け方など細部が違ったりするので、アレン・ウォーカーのウィッグだけで、14個持っています!

――キャラ選びの基準はあるんですか?

【千都ちひろ】もちろん、好きなキャラクターをやりたいな~というのは思っているのですが、アプリゲーム『アズールレーン』の愛宕ちゃんみたいな高身長で巨乳、おっとりしたお姉さんキャラが自分には似合っているかな~と思っています。

――コスプレをするうちに好きになるキャラクターもいるんでしょうか?

【千都ちひろ】もちろん! でも、嫌いなキャラやどうでもいいなって思うキャラはやらないですね。それと、「自分が見たことがないアニメのコスプレはしない」と決めています。

――作品としてちゃんと好きじゃないとやれないですか?

【千都ちひろ】はい。私は着るだけがコスプレではないと思っているんです。世界観を纏いたいというのもそうだし、それに、自分が被写体になる以外の過程もコスプレだと思っているんです。衣装を作る時間や、体型維持とか、作品に愛情がないと、なかなかできるものではないと思います。

――衣装を作るのは大変そうですよね。

【千都ちひろ】私は服飾の勉強をしているので制作は早い方だと思いますが、それでもけっこうな時間がかかります。衣装によりますが、丁寧に作るときは、7日間ぐらい。これまでに一番早かったのはひと晩。イベント前夜9時ぐらいから作り始めて翌朝完成させ、そのままイベントへ行ったこともあります。

■仕事とプライベートのコスプレは別「忙しくてもプライベートでつくるコスプレをおろそかにしたくない」

――学校を卒業後は就職を?

【千都ちひろ】一応、就職はしました。学校で学んでいた服飾への道を考えていましたが、インターンで実際の現場を見てみると、このままでは服づくりが嫌いになりそうだなと思ってしまって。結局、まったく服作りと関係ない歯科医院に就職しました。資格を取るのも趣味のひとつで「歯科助手専門員」という資格を持っていたんです。ほかの業種よりお給料が良かったんですけど、やはりモノを作ることに携わりたくて、webデザイン関係の仕事へ転職しました。

――コスプレでもお仕事をされているんですよね?

【千都ちひろ】はい。ありがたいことに、レイヤーとしてラジオのMCやサンプリング、イベントのコンパニオンなど、コスプレでのお仕事もいただいています。

――Webデザインのお仕事とはどのように両立しているんですか?

【千都ちひろ】Webデザインのお仕事は成功報酬制なので、週に3回ほどの出勤に抑えています。コスプレの方のお仕事がすごく忙しくなる時期は、案件を少なくしてもらったりしています。いくら忙しくても、プライベートでのコスプレをおろそかにしたくないので、成功報酬であるWebデザインのお仕事は、今の私にはすごく向いています。

――仕事でのコスプレと、プライベートのコスプレの違いは?

【千都ちひろ】仕事は報酬をいただいてコスプレをするので、その作品を心から愛しているかといわれるとそうではない場合もあります。でもプライベートのコスプレは、絶対に愛している作品、愛しているキャラクターしかやらないですし、自分の表現したい世界観であり、発信したいものなんです。プロのレイヤーさんはクオリティも高く、尊敬していますが、趣味でやっている人こそ“コスプレイヤー”と呼びたいって思うんです。私自身、オタクの気持ちを忘れずにコスプレに取り組みたいと思っています。


■レイヤーが使いやすいレンタルスペースを作るのが夢「一生コスプレに携わっていたい」

――コスプレだけで食べて行こうと考えることもありますか?

【千都ちひろ】コスプレだけで食べている人は、本当に一握りです。私の場合、週3日のwebデザイン関係の仕事よりもレイヤーの仕事のほうが収入は多いんですけど、コスプレに絞りたいとは考えていません。webデザインの収入で生活して、あとは貯金しています。

――貯金しているのには理由があるのでしょうか?

【千都ちひろ】はい。最近は、レンタルスペースを借りてイベントをする機会が増えたんですけど、レンタルスペースには更衣室がなかったり、半日だけの使用なのに1日分の利用料金が必要だったり、使いにくいことが多いんです。なので、レイヤーさんたちが使いやすいようなスペースを作りたいと思っているんです。夜はバー、昼間はカフェとして使えて、レイヤーや地下アイドル、ユーチューバーさんなどがコンセプトスペースとして利用できる場所が理想です。

――すごく良い夢ですね。実際にレイヤーだからこそわかることってきっとありますもんね。コスプレがすごくお好きなんですね。

【千都ちひろ】はい、コスプレはできる限り続けたいです。でも、もしも自分自身がなんらかの理由でコスプレをしなくなったとしても、このようなスペースなど、レイヤーさんたちがイベントやコスプレを楽しめる環境を整えるようなことはやっていきたいです。コスプレは自分の人生だと思っているので、死ぬまでずっと携わって生きていきたいですね。

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