『天気の子』醍醐虎汰朗&森七菜、アフレコ成長記
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 アニメーション映画『君の名は。』から3年ぶりとなる新海誠監督の最新作『天気の子』(7月19日公開)。本作では、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻ろうされる少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語が描かれる。約2000人が参加したオーディションで、主人公・帆高とヒロイン・陽菜(ひな)に抜てきされた醍醐虎汰朗と森七菜は、アニメーションのアフレコに初挑戦。3月下旬、初めて録音スタジオを訪れた日から、約2ヶ月。収録も残りわずかとなった5月某日、2ヶ月前と同じスタジオには、見違えるほど成長した醍醐と森の姿があった。

【動画】見違えるほど成長した醍醐虎汰朗&森七菜

■「自分が帆高だと、自信が持てるようになった」

――初めて録音スタジオにいらした日から、見違えましたね。

【醍醐】ありがとうございます。最初はなかなか慣れなくて、緊張しちゃっていたんですが、陽菜役の森七菜ちゃんをはじめ、いろんなキャストの方々やスタッフの方々とも打ち解けることができて、仕事に来ているのか、遊びに来ているのか、わからないくらいの感覚でアフレコに臨めるようになって、すごく楽しいです。

【森】最初の日は、一言目を言うのがこわくて。泣いちゃったりして。でも、最近は「順番にやっていくからちょっと待ってて」と言われても、早くやりたいな、って思えるくらい、成長している、と思います。皆さんのおかげで、硬い感じはなくなって、のびのびやらせていただいています。

――やはり、最初はプレッシャーがあった?

【醍醐】はじめはいろんなことが気になりました。新海監督の前作『君の名は。』は神木隆之介さんでしたし…。でも、余計なプレシャーを考えている時間があるなら、帆高のことを考えよう、と思うことにして、やっていくうちに自分が帆高だと、自信が持てるようになってきて、今はプレッシャーに感じることは何もないです。

【森】私も、だんだん自信と、私が陽菜なんだという決意もできて、いまはないです。

――新海監督からの指示にもすぐに応えられるようになっていましたね。

【森】プロの声優さんがお芝居しているのを間近で見ることができたので、そこで学んだことをメモして、醍醐くんとも教え合ったりしてきました。新海監督からも、声のお芝居が声優さんらしくなってきたね、と言っていただいたことがあって、成長できているんじゃないかな? と思います。

【醍醐】例えば、声の大きさ。最初は何も考えていなかったんですが、相手が近くにいるか、少し離れたところにいるかで、呼びかける時の声の大きさって違うな、とか。帆高は走っているシーンが多いんですが、「はぁ、はぁ」という息遣いも、プロの声優さんは、「は」と「ぁ」ばかりでなく、「ん」とか「っ」とか、いろんな音を組み合わせて表現されているんだな、とか。教えていただいたことや、気づいたことをやってみたら、明らかに違ってきて。“知る”ってすごく大事なことなんだな、と思いました。

■「皆さんの力で、陽菜が作られていくのを感じています」

――新海監督のイメージは変わりましたか?

【醍醐】『天気の子』でお会いする前のイメージから、今も変わらないです。優しくて柔らかいイメージのまま。リテイクする時も「はい、ダメ。もう1回」ではなく、「いまの良かったです」からはじまって、「でも、こっちも見てみたい」と優しく言ってくださる。

【森】そうそう、「すてきでした」って、まず言ってくださるので、「あー、ごめんなさい」みたいなプレッシャーに落ち込むこともなくここまでやってこられました。すごく助けていただいているな、と思います。私たちから新しいものを出せば、いいものだと必ず受け止めてくださるので、何でも試しにやってみよう、って思える。

【醍醐】新海監督の中には確固たるイメージがあって、演出もすごくこだわっているのがわかるので、監督が「OK」といったものは「OK」なんだって、僕らも自信を持てるようになりました。当初から「醍醐くんが帆高だから、あまり考えずに自然体にやってほしいと言われて」いて、のびのびとやらせていただいています。

【森】私も「陽菜に似ている」と言われたことがあって、最初は手探りだったんですが、自分がこうした、というより、スタッフの皆さんやほかのキャストの皆さんの力で、陽菜が作られていってるな、と感じています。

――お互いの存在は?

【森】たまに、監督からの要求にどう応えたらいいのか、迷ってしまい、そうなると、とことんわからなくなって、自己嫌悪に陥ってしまうのですが、そういう時に、醍醐くんが「こうしたらいいんじゃない?」「大丈夫だよっ」と、励ましてくれるので、時々、先生みたいな一面があるな、と思っています。

【醍醐】自分にできることは、微力でもしてあげたいな、って思いますけど、「七菜ちゃんが困っているから、助けてあげよう」と思って何かしたことないです。その場のノリで「大丈夫だよ」って言ってるだけで…。めっちゃ、恥ずかしい(笑)。

【森】ムードメーカーだと思うよ。

【醍醐】七菜ちゃんは、作品に対する熱量がすごい、といつも感じる。“天気みたいな子”だな、と思うこともあります。落ち込んでいるかと思ったら、「できたー!」って急にテンションが上がって、喜んでいたかと思えば、次に気づいた時には何か考えこんでいて…。曇ったり、晴れたり、見ていて楽しい(笑)。キャラクターの陽菜と七菜ちゃんは似ているところもあるし、全然似ていないところもあるんだけど、時々、どっちと接しているかわからなくなる瞬間があって、それを「ひななちゃん」と呼んでいます。

【森】劇中で陽菜が「そっか」というシーンがあるんですが、ある時、私も「そっか」と言っちゃったことがあって(笑)。「あっ、今、陽菜になってた」と思ったことがあります。醍醐くんと帆高は顔が似ている。映像の帆高を見て、醍醐くんみたいだな、と思うことがあります。

【醍醐】僕自身は似ていると思ったことはないけど、離島から一人で東京に出て、右も左もわからないところから頑張っている帆高の置かれた環境は、初めての声優の仕事で、初めての主人公で、わからないこともたくさんある中で精一杯やっている自分と重なるな、と思います。

――周りの反応はどう?

【醍醐】地元の友人からは、「どんな作品なの?」といろいろ聞かれるんですけど、「絶対に教えなーい。公開されたら見てくれ」とかわしています。目上の方に聞かれると、ちょっと言い方に困りますけど(笑)。

【森】私の周りでは「何も教えないで」って言う人がほとんど。それだけ、楽しみにしてくれているんだな、って思うと、うれしいですね。

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