『キャプテン翼』作者・高橋陽一、新作はパラ五輪の危機感から執筆「観客が少なかったり…」
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 『キャプテン翼』などで知られる漫画家・高橋陽一氏が16日、都内で行われた集英社が今秋以降刊行予定の出版物や企画を発表する『2019新刊企画発表会』に出席。昨年秋より執筆している新作ブラインドサッカー漫画『ブラサカブラボー!!』について、『キャプテン翼』とは違う表現方法に苦悩していることや、描くまでに至った経緯について説明した。

【写真】前園真聖も感激!Tシャツにキャプテンを描く高橋陽一氏

 同作は、視覚障がい者5人制サッカー“ブラインドサッカー”をテーマにしたスポーツ漫画。鈴の入ったボールの音と、健常者または弱視者のゴールキーパー、コーチらの指示を元に、目の見えない選手が感覚と経験でフィールドを頭の中に描いてプレーするもので、日本代表選手のユウキと親友のショーゴが、2020年東京パラリンピックを目指す物語。昨年秋よりパラスポーツをテーマにしたムック『パラリンピックジャンプ』にて連載している。

 執筆するに至った経緯については「来年、東京オリンピックが開催されますが、僕が今までのオリンピックを見る限り、パラリンピックは観客が少なかったりと盛り下がっているように感じました。その中で、『パラリンピックも盛り上がってくれるといいな』という想いで描きました」とパラリンピックの盛り上がりに危機感を覚えて描いたと告白。

 『キャプテン翼』はアクロバティックなシュートやパスが見どころだが、ブラインドサッカーの場合はその辺りを表現することが難しいそうで「アイマスクをつけてやるのですが、キャラクターの目を描けない。目力を表現できないのでそこは苦労しました。また、ルールが浸透していないので、そこを伝えるのも大変でした」と明かしつつ「目が見えないので中々、アクロバティックなプレーが描きづらく、パスを繋ぐのも簡単じゃないので…」と苦悩の連続だったという。

 その中で「影を入れたり、眉毛や口とかで感情を表現するなどして工夫をしました」と『キャプテン翼』とは違う表現方法で工夫したと説明。また、「今作においても、必殺技は一応考えています。まだ言えませんが」と笑いながら「漫画なのでインパクトがある技を出したいと思っていましたし、『目が見えなくてもやってやるぞ!』というキャラクターなので、自然の流れでできました」と今後の構想を明かした。

 執筆する際、盲学校なども取材したそうで「プレーはしていないですが、目をつぶったりしてシミュレーションをしました」と話し「選手たちは障がい者というよりかはアスリートという感じがしました」とブラインドサッカーの面白さを肌で感じたと話した。

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