中谷美紀主演ドラマ『ハル』の女たち “楽しく仕事がしたい”を応援
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 女優の中谷美紀が主演するテレビ東京系ドラマBiz『ハル~総合商社の女~』(毎週月曜 後10:00※初回15分拡大)。きょう21日からの初回放送に先駆けて、主演の中谷、自身の実体験を生かして本作を企画した栗原美和子プロデューサー(共同テレビ)、脚本を担当した龍居由佳里氏が登壇するトークイベントが都内で開催された。トークテーマは「働く女性」。ドラマのテーマでもある、“楽しく仕事がしたい”と思っている女性たちへのエールを込めて、三者三様の意見が交わされた。

【写真】メインキャストによる記者会見の模様

 ドラマは、大手総合商社に勤めるシングルマザー・海原晴(中谷)が一般常識やことなかれ主義にとらわれることなく、経営企画部・部長補佐として膨大な各部門や系列会社の諸問題を解決するために奮闘する姿を描く。ほかに、藤木直人、白洲迅、寺田心、奥田瑛二、忍成修吾、山中崇、加治将樹、渡辺邦斗などが出演する。

 栗原プロデューサーは、1987年にフジテレビ入社し、バラエティー番組を経てドラマ制作へ。龍居氏とのコンビ作である『ピュア』『バージンロード』をはじめ、『ムコ殿』『人にやさしく』など、数多くのヒットドラマを手掛けてきた。現在は系列の共同テレビでドラマ部部長を務めている。

 龍居氏は、日活撮影所に入社後、テレビドラマのプロデューサーなどを経て、1995年放送のドラマ『星の金貨』(日本テレビ)で脚本家デビュー、栗原プロデューサーとのコンビ作以外にも『砂の器』(2004年、中居正広主演版、TBS)、『ストロベリーナイト』(10年、フジテレビ)などのヒット作多数。テレビ東京のドラマは今回、初登板となった。

 ほぼ働く女性が占めた来場者から寄せられた“お悩み”の一つ、「男女の格差」を話題にした際は、栗原プロデューサーから「かつては女性アナウンサーにだけ、お茶くみ当番があることを知って、同じテレビ局の社員ながら驚いた」という暴露話も飛び出し、おおいに盛り上がった。

 「男性上位社会が根強くある中、女性が男性と公平に仕事をする環境を作るにはどのような言動を心がけたらいいと思いますか?」という“相談”に、中谷は「サンドイッチでしょうか。どうしても日本の男性はメンツを気にしますから、それを守ってあげないと。まず相手をほめて、ラポール(相互の信頼関係)を築いた後に、言いたいことをさり気なく言って、最後にもう一回、相手をほめることを心がけています」と答えた。

 栗原プロデューサーは「私がフジテレビに入社した87年は、男女雇用機会均等法が施行された翌年。この新しい法律とともに生きてきました。私が入った時はドラマの現場に女性スタッフがほとんどいなかったんですけど、いまはすごく増えましたね。でも管理職となると、まだまだいません。私も、週に1回ある部長会議では紅一点なんです。ほかは全員スーツ族。今回のドラマも、中谷さん演じる主人公がそういう状況にあります」と、自身の実体験がドラマのそこかしこに反映されている“リアリティー”を改めてアピールしていた。

 龍居氏は、現在は「ひたすら一人で仕事している」フリーの脚本家だが、「日活に勤めていた頃の映画会社はバリバリの男社会。『おい、そこの女』みたいな扱いをされるところからスタートした」と、会社員時代を振り返った。

 「そんな男社会でどうやって生きてきたか。私は、入社当初から『へたに下手(したて)に出たら損する、あくまでも自然体でいこう』と、自分で決めた覚えがあります。お茶くみもやりましたし、こき使われもしましたけど、それからしばらくして、後輩の男性が私のことを恐いと思ったのか、自分から率先して、お茶くみをしてくれたり、コピーをしてくれたり、するようになりましたね。そういう雰囲気作りが私はできたんですが、人それぞれあると思うので、自分が無理をしないことが一番だと思います」と、アドバイスを送った。

 栗原プロデューサーも概ね同意見。「私も、男性の方ができることは男性がやったらいい、女性の方が得意なことは女性がやったらいい、と思っていたのでそうしていました。重いビールケースは男性が運べばいいし、お茶はたぶん私の方が上手だと思うので入れていました」。

 さらに、龍居氏は「楽しく仕事をすることは大切なことだと思います。それでもどうしていいかわからなくなった時には、私自身もそうするんですけど、逃げていいと思います。逃げましょう。自分を守ることを考えましょう。それがもしかしたら、新しい、楽しいことを見つけることにもなるかもしれないので、逃げながら頑張りましょう」と励ました。

 イベントのしめくくりに中谷は「ハルを演じることによって、ものすごく前向きな気持ちで、お芝居ができています。それは栗原さんがいままで築いてきたものをバトンのようにいただいて、龍居さんが書いてくださったせりふと一緒に私自身も成長できているからだと思います。これまでの人生でいいことも悪いこともあったし、これからの人生でもあると思うけど、男女問わず、仕事は楽しく、やり続けていただけたらと思います」と語り、ドラマの視聴を呼びかけていた。

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