憧れの“妄想ガンプラLIFE”「プラモに見えない“鉄製”ガンキャノン」「シャア真似オジサン」を作ったワケ
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 来年40周年を迎える『ガンダムプラモデル(ガンプラ)』の魅力は、「ガンプラは自由」の精神のもと、モデラーたちが自身の“妄想”を具現化できる点にあるという。今回紹介する2つの作品もまさに“妄想ガンプラ”そのもの。ハンド氏の「プラモに見えない“鉄製”ガンキャノン」と、えーちん氏の「シャア真似オジサン」、それぞれの制作秘話を聞いた。

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■プラスチックの“質感”からどうにか脱出しようと模索(ハンド)

 このガンキャノンは、「プラスチックに見えないガンプラ作りを目指そう!」というコンセプトで制作したというハンド氏。元となったキットはMG 1/100 RX-77-2 ガンキャノン、制作する際のこだわりは「重さを感じさせる金属感と錆表現」と強調した。

 「光沢部分を出すことで、プラスチックに見えない風にするのが楽しいです。この作品は、プラスチックの質感からどう脱出しよか模索していた時期だったと思います。とにかく鉄のイメージがこのガンキャノンの制作ポイントです」

 こだわっていると語る“錆や鉄の表現”に目覚めキッカケを聞くと、「ネットで他のモデラーさんの作品に影響された」と教えてくれた。まずは塗装の剥がれ加工が何とかできるようになり、次に錆表現だったと振り返るハンド氏。ただ、錆に関しては技法について調べる必要は無かったという。何故なら、もうすでに頭の中に豊富な錆の知識があったから。というのも、ハンド氏は若い時からバイクが趣味で、解体屋で安いバイクを3台買って、それを1台にするといったことをよくやっていたのだそう。「古いバイクなのでどれも錆だらけ。鉄部の錆、エンジン回りの錆、キャブ自体の錆や汚れ…など。錆でも、油混じりの錆とガソリン混じりの錆、全然違うんですよ」と楽し気にアピールしてくれた。

 錆の違いを意識したことは無かったと伝えると、「錆といっても、その表現方法は非常に奥深いんです」と解説。続けて、「錆と鉄感は試行錯誤してどうすればその様に見えるんだろうと色々手を動かしていました。まだまだ修行の途中ですが、その表現を作品から感じてもらえたら嬉しいです」と語った。

 そして、“こだわりの鉄・錆の表現”をガンプラに施すのが、ガンプラ制作の楽しみの1つになっているだそう。

 「私にとってのカタルシスは、『このガンプラは鉄?』とか、『錆、鉄感ハンぱね!』とコメントしてもらえた時ですね。あと、ガンプラ制作を通じて、色々な方とコミュニケーションがとれるのが楽しいです。ガンプラを始めて様々な方と会話ができ、本当に良い場を得られたと思っています。ガンプラは“人生の最終職”だと思っているほどです」

■“シャア風”のヘルメットをかぶる、35歳・独身のお調子者がパイロット(えーちん)

このズゴックに乗っているパイロットは「“シャアの真似をしているオジサン”」で、乗っている機体はズゴック型のモビルワーカーサイズとして作り始めたのだという。

 モビルワーカーという名前や頭部のコクピットを見て連想するのは、富野由悠季監督のアニメ『戦闘メカ ザブングル』だが、えーちん氏は「オマージュ要素も盛り込んでいます」と即答。キットは1/100を1/35の設定に変更、戦地で働く土木作業機という設定で、搭乗員はシャアをリスペクトしている中年パイロットだと説明してくれた。

 「ヘルメットにツノを付け、アイマスクはサングラスにして“シャアの真似”をしている設定です。それ以外のストーリーは見て頂いた方に頭の中で物語を広げてもらえたら嬉しいですね」

 MSとは違った“味わい”が魅力のズゴックなのだが、背中を見るとMSと違った動力のように見える。その点についてえーちん氏は「すみません、その辺は深く考えていなくて(笑)」と陽気に笑った。「背中のバックパックにはハーレーのエンジンを載せているので、ガソリンエンジン…ですかね。現実には有り得ないでしょうけど、『ザブングル』も動力源はガソリンだったので、そこはご容赦いただけたら…(苦笑)。ガンプラを作る際は深く設定を考えて、『ここから動力軸を伝わせて…』とか考えるのも楽しいのですが、私は自分なりの“妄想”模型も楽しんでいます」と、模型ライフの楽しみ方を教えてくれた。

 そんな、妄想から生まれた“シャア真似オジサン”が印象深い本作。えーちん氏はこの人物について、「作りながら考えていたのは、お調子者でおっちょこちょい、今年で35歳の独り者、女好きで人情深い、でも前線に駆り出されても必ず戻ってくる、そしてシャア風のヘルメットをかぶるのは仲間を明るく元気づける為…。そんな事を考えて作っていると楽しいんですよね、模型って」と、ガンプラを自由に楽しむ姿が印象的だった。

(C)創通・サンライズ

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