生野陽子アナが語る育児と働き方 「ママアナとして現場に立ち続けたい」
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 今年4月に第一子となる女児を出産したフジテレビの生野陽子アナウンサーが、11月2日放送の『有吉くんの正直さんぽ。』で本格復帰した。約7ヵ月のブランクを感じさせない有吉弘行との名コンビぶりに、SNS上では「やっぱり『正直さんぽ』はこのコンビ!」などと歓迎の声が上がった。生野アナが産休に入った今年4月は、まさに「働き方改革」が始まったタイミング。約半年の産休を経て、テレビの職場環境や社会の空気はどのように変わったのか話を聞いた。

【写真】出産後も変わらぬスタイルで美しい生野陽子アナ

◆ママアナ同士の協力体制がしっかりとできている心強い職場環境も、復帰の後押しに

──約半年の産休を経て、職場復帰するタイミングはどのように決断したのですか?

【生野】 産休に入る前はいつ復帰するかは、はっきりとは決めていなかったんです。弊社の育休制度はとても充実していて、育児休業の後に最長で子どもが小学校に入る前までは休職できるという選択肢もあったので、まずは産んでから決めようと思いました。やはり初めての出産で、不安なことも多かったので。

──特に不安だったことは?

【生野】 やはり“育児と仕事を両立できるか?”ということでしたね。私は働くことが好きですし、結婚しても自立していたいと考えていたのでいずれ復帰はするつもりでした。とはいえ経験がないことなので、思い通りにならないことも多いだろうなと。ただ、産んでみたら意外と大丈夫でしたね(笑)。保育園には入らず、近くに住む夫の両親や私の両親に育児に協力してもらいながら働ける環境は、今の時代、とても恵まれています。

──意外と“昔ながら”の環境で子育てされているんですね。産休中はどんな過ごし方をされていたのでしょうか?

【生野】 曜日の感覚がなくなるということを、人生で初めて体験しました。子育て中の方は皆さん同じ感覚だと思います。アナウンサーは時間と曜日の縛りがかなりきっちりした職種ですが、夜泣きからの日中お昼寝でグーグーという昼夜逆転生活は、意外とつらくなかったです。それこそ『めざましテレビ』を担当していた頃は、昼夜逆転の毎日だったので、懐かしい感覚だな~と思ったりしていました(笑)。

──タフですね! では復帰を決意した決め手は?

【生野】 やはり『有吉くんの正直さんぽ。』が代役を立てずに待っていてくれたことが一番大きかったですね。番組側からは特に「いつまでに戻ってきてください」とは言われていませんでしたが、産休中、テレビを付けていることも多く、そうしたなかで自分もまた番組に携わりたいという気持ちが徐々に高まっていきました。また弊社のアナウンス室には先輩ママが多く、育児に対してもとても理解がある。それこそお子さんが体調を崩してもすぐに番組の代役をお願いできたり、そこはお互いさまと言いますか、ママアナ同士の協力体制がとてもしっかりしているんですね。そうした心強い職場環境も、復帰の後押しとなりました。

◆夫も積極的に子育てに参加してくれます

──職場復帰にあたって、会社とはどのような話し合いをされましたか?

【生野】 上司のアナウンス室長も、出産を経て職場復帰をされた経験があり、気遣いがとても細やかでした。私の希望としては「可能であれば子どもが1歳になるまでは、生放送の番組は控えたい」とお伝えしました。やはり急な子どもの体調不良なども想定しなくてはならないため、生放送対応はもう少し娘が成長してからと考えています。番組にも迷惑をかけたくないですから。現在は『有吉くんの正直さんぽ。』を担当していますが、特に年末年始は特番も数多くあります。その場合も、基本的には平日の日中に収録できる番組が中心となっています。先日はイレギュラーで日曜日に収録があったのですが、子どもを預ける都合もあり、早めにスケジュールを出してくれたのでありがたかったです。また日曜日に仕事が入った場合は、振替休日もしっかり取っています。

──復帰前後で、子育てについて変わった点はありますか?

【生野】 復帰して以降はより子どもと密着するようになりました。産休中はわりと子どもと2人でぼーっと過ごす時間もあったのですが、接する時間が短いぶん、いつまでも抱っこしていたくなってしまって。基本的には子どもの自立と成長を見守る母でいたいと考えていたのですが、意外と私って子どもにベッタリしたいほうなんだと気付いて(笑)。もう少し大きくなったら、自分の感情をコントロールしないといけないなと思っています。

──では旦那さま(フジテレビ・中村光宏アナウンサー)は、どのように子育てに関わっていますか?

【生野】 彼はスポーツ番組がメインなので週末や夜は仕事ですが、そのぶん、平日の日中は家にいることが多いんです。一方の私は基本的に日中勤務と、ちょうどいいバランスでバトンタッチができます。一番子育てでバタバタする時期が、スポーツのオフシーズンだったのもタイミングがよかったです。積極的に子育てに参加してくれます。

◆これからもアナウンサーとして現場で番組作りに携わっていきたい

──では出産~産休を経て、仕事に対するスタンスで変わった点はありますか?

【生野】 アナウンス室でも管理職に就くなど、さまざまなキャリアの積み方があります。ただ私は、これからもアナウンサーとして現場で番組作りに携わっていきたいと考えています。もちろん復帰してまだ数ヶ月なので、これから何があるかはわからないのですが──。ただ娘の時代は、女性の社会進出もさらに進んでいくと思います。そういう意味でも、育児をしながら仕事をする姿を子どもにも見せられるアナウンサーという職業でよかったと思っています。

──生野アナが産休に入られた今年4月は、まさに「働き方改革」が始まったタイミングでした。テレビ業界の変化は感じますか?

【生野】 テレビ業界でも「働き方改革」が進んでいることを感じています。以前は、生放送の帯番組を担当しているアナウンサーはなかなか有休を取得できないこともあったのですが、意識が急激に変わってきていますよね。会社も有休をきちんと取れるように奨励していますし、そのためのシフト調整にも積極的で、休みを取るよう促されることもあるくらいです。そんなこと一昔前には考えられませんでした(笑)。毎日テレビで観るアナウンサーが急に休むことで、視聴者の方を不安にさせることもあると思いますが、「休むこと=悪い」という風潮があるのは、どの職業の方にとってもいいことはないですよね。企業や働く人の意識を少しでもいい方向に進めるようなメッセージをお送りするのも、テレビやアナウンサーの役割だと思っています。

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