岩井友見、十一代目岩井半四郎襲名 舞踊家として名を継ぐ
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 舞踊家の正派岩井流宗家岩井友見(68)が十一代目岩井半四郎を襲名することが14日、発表された。同日、都内で会見も行われた。

【全身ショット】黒の着物姿が美しい岩井友見

 江戸時代から続く歌舞伎俳優岩井半四郎の名跡は、その技芸と精神と共に脈々と受け継がれてきた。十世岩井半四郎の実子で、九世岩井半四郎の養女でもある友見は実父である十世岩井半四郎が創流した正派岩井流を継承してきたが、この度、十一代目として岩井半四郎の名跡を襲名。友見は歌舞伎俳優だった父の舞踊家としての分野を継承する。

 あいさつで友見は「私は十代目岩井半四郎の実子として昭和26年に生まれました。ちょうど、その年に父が岩井半四郎の名前をたまわりまして、襲名させていただきました。その折に九代目の岩井半四郎様の未亡人でいらっしゃる方から『岩井家に誰か1人、養女にしてほしい』ということを伺わせていただきました。長女でございましたが私が岩井家の方へ養女に行かせていただきました。よって私は68年間、仁科ではなく、岩井友見として行きてまいりました」とこれまでを説明する。

 そして「父が亡くなりまして、ちょうど10年が経ちました。私、岩井本家でございますので、岩井半四郎の名跡を預かっておりました。どなたかに継いでいただくか、もしくは大変、勝手なことでございますが十代目で止め名にさせていただこうか悩みました。しかしながら368年続いた岩井半四郎の名前を私の一存で止めてしまうのは、おこがましいことでございます。よって、不肖な舞踊家でございますが父の歌舞伎俳優の部分は女性ですので継げませんが日本舞踊家の分野は十一代目として継がせていただければ、と。これを機に生命を賭して精進してまいります」と襲名についての思いを口にした。

 最後は松竹、日本舞踊協会、岩井一門会の門弟への感謝を口にすると共に「私が岩井家であるために、私と結婚するときに岩井の方に養子に入ってまいりました夫の船戸順に深く感謝しております」と夫にも感謝していた。

 女性が歌舞伎俳優の名前を継ぐのは異例だが「歴史は繋いでいかないといけない。私は、あくまで女性ですし、歴史の繋ぎかと思います。努力して精進してまいりたい」と力を込める。松竹の安孫子正副社長も「歴史を見ると、数あるわけではないが、そういう(女性が襲名する)例がございます。歌舞伎に関わる音楽の方たちも次の時代に繋げるために女性であっても家元を継ぐということがある。先という時代を見据えていきたい」と変革期であることを強調していた。

 岩井友見は『独占!女の60分』などの司会でも知られる。大河ドラマ『竜馬が行く』『篤姫』などにも出演し、女優としても活躍した。妹は仁科亜季子、仁科幸子。

 5月2日に国立劇場大劇場で襲名の『岩井会』を行う。会見には二世花柳壽應も参加した。

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