みんなが影響を受けた『ポケ戦』や『0083』、ガンダムの魅力は外伝が織りなす“多様性”
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ガンダムワールドが長い期間にわたって世界観を広げられた要因は、『0080 ポケットの中の戦争』や『0083 STARDUST MEMORY』の外伝的OVAや、『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』といったゲームオリジナルの外伝ストーリーが果たした役割も大きい。もちろん、ガンプラを愛するモデラーたちもこうした作品を“拡大解釈”することで“多様性”のある模型を創作し、世に送り出してきた。今回、スマホゲーム『ガンダムブレイカーモバイル』のOPに触発されたトップモデラー・あに(@aniu2)氏が制作したB/Dライダーを紹介する。

【写真】これぞ「逆襲のクワトロ」!この百式なら、キュベレとジ・Oが相手でも圧倒しそう…

■『ガンブレ』のOPに触発され“名シーン”を再現したくなった

――『ガンダムブレイカーモバイル』に登場するB/Dライダーをミキシングで再現しようと思った理由を教えてください。

【あに】この機体は、スマホゲーム『ガンダムブレイカーモバイル(以下、ガンブレ)』のオープニングムービーを見て、巨大なグレネードランチャーを撃つ青い機体がとても恰好良かったので制作することにしました。実は、『ガンブレ』のオープニングを見るまではB/Dライダーについての知識はほとんどなくて…(苦笑)。

――以前の“ガンダムファン”はアニメから入る人がほとんどでしたが、今はゲームをプレイして、そこで『ガンダム』シリーズの魅力を知る人も多いようです。今年は「ガンプラ40周年」ですが、来年は「ガンダムゲーム35周年」を迎えます。ガンダムゲームの影響も大きいですね。

【あに】私は普段あまりゲームはやらないのですが、『ガンブレ』はインストールしてすぐにプレイできるほど操作性が直感的でとても分かりやすいです。手すきの時間にプレイしています。

――機体のパーツを集め、自分だけのオリジナル機体でプレイ出来る点が楽しいですね。

【あに】『ガンブレ』は、機体色を変えたり、デカールを貼ったり、出来た機体をターンテーブルに置いてぐるぐる回して好きな角度から機体を眺められたり、“モデラー心”をくすぐるニクイ演出も嬉しいです。

――使用したキットを教えてください。

【あに】頭部はペイルライダー(陸戦重装備仕様)で、胴体はデュエルガンダム、腰と脚はデュエルガンダム アサルトシュラウド、手はジェスタキャノンといった具合です。

<使用キット>
頭部・腕:ペイルライダー(陸戦重装備仕様)
胴体:デュエルガンダム
腰・脚:デュエルガンダム アサルトシュラウド
手:ジェスタキャノン
武器:ジェスタキャノン グレネードランチャー

――B/Dライダーを制作してみて気に入っている点はどこですか?

【あに】全体のシルエットと顔のシャープな造形です。発売時期もタイトルも異なるキットを組合わせたのに、まるで元々設定にあったかのような違和感のない機体が出来ました。

――では、難しかった部分や苦労した点はありますか?

【あに】オープニングを見て、この機体はどんなキットで構成されているのか、それを調べるのに苦労しました。胴のパーツと腕のパーツはキットが違うので接合部を作る必要がありました。また、肩の高さ、腕と胴体の取付角度を調整するのに少し手間取りました。

――こだわった部分はどこですか?

【あに】ポーズにこだわっています。ずっしりと重たいグレネードランチャーを強調するため、腰を据えてしっかりとかまえ、左手を添え、足は地面から浮かないように調整してあります。モビルスーツではあるのですが、あえて人間らしいポージングにした点もポイントです。それと色にもこだわりました。基本色の青はやや彩度を落として、わずかに赤を加えています。銃のカバーの青は機体の青とは材質が違うだろうということで、わざとツヤと色を変えてあります。顔の赤いシールドが目立つよう、内部メカはシルバーで塗装しました。

■ガンダムの魅力は外伝を含めた多様性

――B/Dライダーの元となったペイルライダーは外伝に登場する機体ですが、あにさんにとって好きな外伝シリーズを教えてください。

【あに】『0080 ポケットの中の戦争(以下、ポケ戦)』、『0083 STARDUST MEMORY(以下、0083)』、『第08MS小隊(以下、08小隊)』、『機動戦士ガンダム サンダーボルト(以下、サンダーボルト)』が好きです。『ポケ戦』はメカデザインが好みでした。物語もラストがせつなくてとても印象に残っています。『0083』は、核攻撃を主目的として開発されたガンダムという設定がとにかく衝撃的でした。『08小隊』はミリタリー色が強い世界観が好きです。ジャングルでの戦闘シーンも多く、ジオラマの題材に最適だと思います。あと、私は太田垣先生のファンなので、『サンダーボルト』は連載初期から読んでいます。無骨なメカデザインと、人間ドラマがとても印象的です。

――ガンダムの魅力は外伝を含めた多様性だと思います。ガンダムシリーズにおける外伝の魅力を教えてください。

【あに】『機動戦士ガンダム』は単なる勧善懲悪のロボットアニメとは違い、戦争に関わる人々のバックボーンや人間ドラマがしっかり描かれています。また、練り込まれたSF設定や多彩なモビルスーツにも説得力があります。こうした“ストーリーの軸”がしっかりしているからこそ、その外伝も魅力的なんだと思います。「その後の世界はどうなっているのか?」「あの後シャアとアムロはどうなったのか?」「何がきっかけで1年戦争が起こったのか?」など…最初の物語が良ければ良いほど、そこでは描かれていない“余白”の部分が見たくなるんだと思います。

――外伝シリーズで今後制作したい機体はありますか?

【あに】『0083』で、フルバーニアンに換装する前の1号機が大破して帰還するシーンや、『08小隊』の世界観でジャングルのジオラマを作ってみたいですね。あと、お気に入りには書きませんでしたが、『機動戦士ガンダムユニコーン』でやってみたい1シーンがあります。それはまだ内緒ですけどね(笑)。こうやって構想を練る時間もガンプラの魅力です。

(C)創通・サンライズ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事