ガンダムの世界観を拡張させた『MSV』や『ガンプラ漫画』の功績 「“遊びの幅”がファンに愛され続ける理由」
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 昨年40周年を迎えた『機動戦士ガンダム』シリーズにおいて、「ガンプラ漫画」や「MSV」といった世界観を拡張させるコンテンツが果たした役割は大きい。今回紹介しているモデラーのNikeeさん(@1482Nikke)も、「ガンプラ漫画」や「BB戦士」の影響によって“ガンプラ沼”にハマっていったのだという。

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■『プラモ狂四郎』や『プラモウォーズ』、子どもに“改造の魅力”を教えた「ガンプラ漫画」の魅力

――ガンダムシリーズの中で一番好きな作品を教えてください。

【Nikke】ガンダム作品として一番最初に見た『機動戦士ガンダムF91』と『機動戦士ガンダム0083』ですね。どっちかに決めるのが難しいです(笑)。

――では、その中で好きなキャラやシーンは?

【Nikke】『0083』のチャック・キースです。ムードメーカー的な存在ですけど、デラーズ紛争を生き残った運と実力も凄いですよね。あと、最終回で連邦軍が鹵獲したゲルググマリーネを操ってコウに向けてピースするシーンが好きです。こいつとは一生友達だなと(笑)。

――そんなガンダムの原体験を経て、ガンプラにハマったキッカケといのは?

【Nikke】近所に住んでた友達や従兄弟の影響でBB戦士を作ったのがキッカケです。初めて作ったキットは武者サザビーだったと思います。

――当時は『コミックボンボン』で連載されていたガンプラ漫画が人気だったと思います。Nikkeさんは世代的に『プラモ狂四郎』ブームは体験されていますか?

【Nikke】自分は狂四郎世代ではなくて、『ボンボン』で1994年から1998年まで連載していた『プラモウォーズ』世代になります。この漫画は組み換えや接着などライトな改造を紹介することが多かったので、参考にしやすかったですね。自分の地元は田舎ですけど、今思えばどんな友達の家にもガンプラは必ずありました。

――その他はどんなモノから影響を受けたましたか?

【Nikke】『モビルスーツバリエーション(MSV)』です。これによってガンダム作品の隙間を埋めたり、あったかもしれない幻のMSを妄想したりと、想像力を掻き立てられました。今もそんな設定を考えるのが好きです。

――MSVがモデラー全体に与えた影響というのは?

【Nikke】MSVに限らずSDガンダムなどもそうですが、ガンダムシリーズの熱を絶やさすに作品を拡張していける“遊びの幅”を広げてくれたと思います。この“自由さ”を認める懐の深さがガンダムにはあって、今も老若男女問わず愛される理由なんだと思います。

――コロナ禍でガンプラ制作に影響は出ていますか?

【Nikke】仕事以外で外に出かけることは無くなりました。この機会に“積みプラ”を減らして行こうと思います。

■ガンプラは、その人の“趣味”や“生き方”が現れる「立体キャンバス」

――今回初回しているガンダムF91について制作テーマがあれば教えてください。

【Nikke】F91と言えば、当時人気だったフォーミュラカーも元ネタになっているので、実物のレーシングカーのように派手なマーキングさせたいなと考えて制作しました。

――マーキングでこだわった部分は?

【Nikke】F91を制作したサナリィ(海軍戦略研究所)のロゴマークを肩に貼ってしっかり自己主張を行うという事です。この時代はMS開発のライバルであるアナハイムとサナリィでバチバチやってたハズなので、「これからの小型MSはサナリィの時代だぞ」というアピールをしています(笑)。

――本作を作るにあたって参考にしたものは?

【Nikke】フォーミュラカーの写真を見たり、模型雑誌『モデルグラフィック』に掲載された伝説の「九龍版νガンダム」を参考にマーキングのレイアウトを考えました。

――本作で一番表現したかったものとは何でしょうか。

【Nikke】F91という自分の好きなガンダムのカッコ良さを伝えたいのと、ただ伝えるだけじゃなくて見た人の“記憶に残るようなモノ”を作る事を目指しました。

――鮮やかなカラーリングが印象に残る作品ですね。本作で苦労した部品というのは?

【Nikke】F91で言うと曲面に流れるマーキングを入れる事ですね。どうしても曲面だとテープにシワがよってしまいがちです。自分はマスキングが苦手なのでいつも以上に慎重に作業しました。あと、塗装面でも希釈具合だとかエアブラシの吹き方には気を配りました。今では自分なりのやり方でやってますけど、他のモデラーのやり方も参考にしています。

――最近はモデラーたちのSNSでの交流も活発だと聞きます。

【Nikke】今の時代、SNSを介していろいろと話を聞けるので良い時代になったなと思います。その他にもモデラーのブログや模型雑誌からも情報は集められます。周りにある良いモノはどんどんと取り入れて、とにかく数をこなして感覚を掴むことがガンプラ技術向上の早道だと感じています。

――納得のカラーリングに仕上がりましたか?

【Nikke】今回、オリジナルのカラーリングがバシっとハマってとても嬉しかったです。学生時代、美術の時間も絵を描いて色を付ける時が一番好きでした。その延長線にガンプラがある気がします。色々な方が言っていますが、ガンプラってその人の趣味とか生き方がまざまざと現れる“立体キャンバス”なんだと思います。

(C)創通・サンライズ

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