『ジオン驚異のメカニズム…』ガンプラCMにドキドキした少年時代「MSVが無ければガンプラは続いていない」
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 1980年代のガンプラブーム全盛の中、少年たちの心をとびきり熱くさせたのが、「ジオン驚異のメカニズム」のナレーションで有名なガンプラCМだ。今回紹介するモデラーのdie mrさんも、TVで放送されたガンプラCMに強い影響を受けた一人。想像力を掻き立てられたモビルスーツバリエーション(MSV)の魅力、そしてジオン開発工場をオマージュしたジオラマを制作した理由について聞いた。

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■「MSV」の申し子、ジョニー・ライデンの初期設定は“おっさん顔”だった

――ガンダムの魅力に目覚めたのは?

【die mr】自分にとっての“ガンダム原体験”は「1年戦争」です!中でも、1年戦争の空白部分を埋めた「モビルスーツバリエーション(MSV)」は大好物です。

――MSVの思い出は?

【die mr】“深紅の稲妻”の異名を持ったジョニー・ライデンが印象的です。彼は「MSV」「MSV-R」等に登場するジオン公国突撃機動軍所属のエースパイロットなんですが、初期の設定は“厳ついおっさん顔”でした。でもそれが逆にリアリティがあって。あと、左目の眼帯が特長のロイ・グリンウッドの武骨さにも惹かれました。今は二人ともアニメ絵風にカッコよくなっていますが、当時の劇画チックなイラストも好みでした。

――MSVといえば「ジオン驚異のメカニズム」のメッセージが耳に残るCMが有名です。

【die mr】当時、ジオン軍兵器工場のジオラマを見て、ワクワクしなかったガンダムファンはいないでしょうね。MSVのCMは今でも心に焼き付いてますし、今回紹介している作品のイメージとなっています。

――die mrさんにとって、MSVはどんな刺激を与えてくれましたか?

【die mr】SF考証の元でのデザインやコンセプトにヤラれましたね。しかもめちゃくちゃカッコイイ。そして、キットの出来の良さに気絶しそうになりました(笑)。この出会いが、ガンプラの改修・改造への第一歩になっています。当時、1/100のMS-06R ザクIIを購入し、感光したフィルムと赤LEDを使ってモノアイ表現に挑戦したのは良い思い出です。

――MSVによる妄想や空想でガンダムの世界感が広がりましたね。

【die mr】表現の可能性は広がりましたね。オリジナルパーツなどで改良&強化するのって、MSVブームで特に盛り上がったと思います。もしMSVが無かったらガンプラは続いて無かったかもしれません。

■人生最後のキットはパーフェクトジオングを作りたい

――今回紹介しているジオラマ作品からは、伝説のガンプラCMの“ニオイ”を感じます。

【die mr】昔のガンプラCMは本当にカッコよくて、その影響というかオマージュに近いかもしれません。完成画像で目指したのはインストの戦場写真風イラストでして、MSのロールアウトから出撃までを再現してみました。

――コンセプトやテーマがあれば教えてください。

【die mr】テーマは“オッサンのリカちゃんハウス”でしょうか(笑)。MSVに登場したザクのバリエーション、MS-06Fザクマインレイヤーをメインに据えています。ジオラマベースはキットの良さやギミック、モールド等を見せる為の書割みたいなモノと考えています。またコンセプトは「筐」でして、裏側や天井には機体解説付きの画像やデジラマを配してデコトラ的に外周も楽しめます。また汚損しない様にUVカットのアクリル板で正面を囲い、そのまま保管も可能です。

――本作で一番表現したかったものは何ですか?

【die mr】まずMGザクver2.0のキットが余りにも素晴らしく、特にインナーパーツに魅力を感じたので、そこが隠れてしまうのが勿体無いと。そこで、それらを主張させる事を主題にしました。

――特に苦労した部分は?

【die mr】制作は筆塗りと缶スプレーだけの部分塗装仕上げですが、ほぼ全てのパーツは表面処理等をしてあり、その時間と労力は費やしています。それと、穴開けが苦手です…。プラ棒とかのセンターを出せなくて穴がズレた時や、真っ直ぐに穴を開けられない時に“技術の壁”を感じます。

――今後作ってみたいガンプラ作品はありますか。

【die mr】自分のライフワークとして掲げてるのが「MG 1年戦争博物館」でして、人生最後のキットにはパーフェクトジオングを作ろうと思っています。

――die mrさんにとってガンプラとは?

【die mr】残された人生の“ライフワーク”です。

(C)創通・サンライズ

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