千葉雄大、快進撃続く『いいね!光源氏くん』 コロナ禍で疲れた心に与えた癒しと思いやり
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 千葉雄大主演のドラマ『いいね!光源氏くん』(NHK総合)が、今夜放送の最終回を控えて、早くもTwitterでは「ロス確定」と嘆きの声が上がっている。ゆるく笑えてキュンとするラブコメエピソードが中心だった前半を経て、後半はSF・サスペンス、そして胸を締め付けられる切ない要素も加わって目が離せない展開に。現代とは異なる価値観で生きる光源氏や頭中将に癒され、人の温かさをかみしめている視聴者も多いようだ。近年、医療・刑事ドラマといったピリリとした社会派連ドラが目立っていたなか、コロナ禍に疲れた心を本作は確実に癒してくれた。

【写真】お菓子食べ過ぎで激太り…ふっくら下膨れほっぺの千葉雄大(光源氏)

◆素直で前向きな“天然人たらし”演じる千葉雄大、演技の評価はうなぎのぼり

 コロナ禍の影響でドラマの放送延期が相次いだなか、ドラマ『いいね!光源氏くん』が今夜無事に最終回を迎えることにホッとしつつも、寂しさを感じている視聴者は多いだろう。

 同ドラマは、『源氏物語』の主人公・光源氏(千葉雄大)が現代に出現し、一人暮らしのOL・沙織(伊藤沙莉)の部屋で同居生活を送るという奇想天外なラブコメディ。ドラマ満足度を調査する「オリコンドラマバリュー」では、初回放送こそ64Pt(100Pt満点)と及第点での発進だったものの、回を追うごとに評価はうなぎのぼり。第6話ではついに91Ptと今期ドラマ最高得点を叩き出した。

 中でもキャストへの評価は初回から一貫して高い。主演の千葉雄大は、近年は甘い顔立ちを逆手に取ったあざと可愛いキャラでも注目を集めているが、その持ち味は本作の“天然人たらし”な光源氏とも絶妙にリンク。お願いごとがあるときはウルウル仔犬のような上目遣いで、うれしいときは満面の微笑み。慣れない現代カルチャーも「いとおかし」とお気楽に楽しむ前向きさや、沙織とのちょっとしたケンカでぷくっと頬を膨らませる素直さ。そんな「どこを切り取っても可愛い」千葉雄大に癒されている視聴者は多いようだ。

 浮世離れしたキャラクターに説得力を持たせるには、見た目と演技力の合わせ技が欠かせないが、「烏帽子と平安装束が似合ってて笑える」、「飄々とした演技がいい」、「源氏物語は読んだことないけど、光源氏ってこんな感じかも…と思ってしまった」とハマり役との声は高く、千葉の存在が本ドラマの人気をけん引した要素の1つであることは間違いない。


◆奥深い人間ドラマ、根底には「自分らしさ」伝える前向きなメッセージ

 もう1人のメインキャストであるヒロイン・沙織を演じる伊藤沙莉への評価も高い。演技力にはもとより定評のあった伊藤だが、本作でも自分に自信がなく恋に奥手な沙織のやさぐれ具合と繊細さのバランスを見事に表現。その安定感あふれる芝居に、「伊藤さんの演技力で突拍子もない話だけどすごくリアルになる」と絶賛の嵐だ。

「失礼かもしれないけど……美人女優というよりは等身大な伊藤さんだから感情移入できる」というコメントもあった。

 第6話で明かされているように、沙織の自己評価の低さの理由は「地味な顔立ちで、小さい頃から妹と比べられ続けてきた」ことにある。たしかに妹の詩織(入山杏奈)は華やかな顔立ちで、誰とでもすぐに仲良くなれる、いわば生まれながらの主役キャラだ。「可愛く生まれれば人生イージーモードだっただろうな」と一度でも思ったことがある女性にとっては、沙織の独白にキュッと胸を締め付けられるものがあっただろう。

 そんな恋やときめきを諦めたような沙織に、本作もう1人の平安イケメン・頭中将(桐山漣)が「誰と比べられようが、沙織殿の一生は沙織殿のものであるぞ」と声をかける。「自分の人生の主役は自分」。当たり前だけど心が折れているときにはなかなか思い至れない、そんな真理をサラリと伝えてくれる本作はラブコメの皮を被った深い人間ドラマでもある。

◆すべての登場人物が魅力的、急展開に早くもロスの声が続出

 思い通りになることばかりではないけど、誰かが誰かを思いやっている。だからこそ「見ていてほんのり暖かい気持ちになる」という声も寄せられていた。。

 一見チャラそうな詩織も実際はとても姉思いで、恋に前向きになれない沙織を何かと応援している。また沙織も奔放そうな詩織を何かと気にかけており、性格や見た目は真逆だが基本的にはとても仲のいい姉妹なのだ。「登場人物みんないい人ばかりで見ていてホッとする」ところも本作の魅力と言えるだろう。

 さて、「自分の人生の主役は自分」との真理を説いた頭中将だが、皮肉なことに第7話で自分が「『源氏物語』の登場人物=光源氏を引き立てるために創作された脇役」だということを知ってしまう。そう、光源氏も頭中将も次元を超えてこの世界に現れた、いわば二次元キャラなのだ。

 その秘密を知り、光源氏を解剖しようと追い詰める謎の黒スーツの男たち。そして恋心を「(文字通り)住む世界が違う人だから」と振り切り、光源氏を元の世界に戻そうと奔走する沙織。別れの予感にふと切ない表情を見せながらも基本的にはお気楽な光源氏(強い!)と、最終回にかけての急展開に目が離せない。すでに「1週間の楽しみがなくなってしまう!」とロスの声も上がっており、SNSでの賑わいは放送後も続きそうだ。

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