コンテスト出場は自戒の念から、産後100日後にステージに立った美魔女の覚悟
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨年の『第10回 国民的美魔女コンテスト』(美容雑誌『美ST』主催)に、ファイナリストとして登場したたぐちまいこさんさん(42・当時)。初めて同コンテストに応募したのは2016年の第7回のときで、臨月に面接を行い、産後100日でコンテストの檀上に立ったという。離婚と再婚を経て、妊娠中の身でこのような挑戦を行った理由とは?

【写真】妊婦の美魔女⁉ 臨月、出産、コンテスト…たぐちさんの驚きの変遷

■「バツイチ子なし」からの転機、高齢出産後に美魔女コンテスト出演

 たぐちさんが離婚を経験したのは、2010年。当時も友人からコンテスト応募を進められたことがあったが、本人はまったく乗り気にならなかったという。「美魔女といえば、セレブの素敵な奥様。稼ぐ夫に子ども二人、絵にかいたようなマダム…といったイメージでした。当時、バツイチで子なしの私とは、まったく世界が違うと思っていました」。

 そんなたぐちさんが2016年、一転してコンテストに応募したのは、再婚して3年、2人目の子どもがお腹にいた39歳のとき。「自分の中では区切りと記念だと思い、友人に妊婦姿の写真を撮ってもらい応募したら、予想外に合格して。もちろん、臨月ですから私の母などからは叱られましたが、一度出場を決めた以上は責任もある。できる範囲で無理なく行動し、他の出場者のようなウォーキングのレッスンなどもしませんでした。出産後も、高齢だし、上の子の世話もある。ダイエットするよりも、体力をつけるためにも太ることを考えました。そんな中で産後100日でコンテストに出られたのは、主人や友だち、編集部の方々が応援してくれたおかげです」。

■離婚で気づいた自分の嫌な部分、「ダメな人間でも軌道修正できる」

 出産前後でコンテストとは…と、不安を覚える人も多いだろう。だが、たぐちさんには彼女なりの理由がある。コンテストに出ることで、3年前は後ろ向きだった人生が180度好転したのだという。

 「もともと、大学を卒業して2年で結婚し、きちんと社会に出ずに20代で“奥様”になったんです。ですが30代で離婚し、そこで初めて大人になりきれていなかった自分を痛感しました。以前は『自分ばかりが損をしている』と考えがちでしたが、離婚で自分の嫌な部分に気づき、改めなければと感じました。その後、再婚して子どもができ、10年遅れて社会人デビューした私でも、なんとか追いつくことができてきたのかなと思います。私のように、以前は周りを傷つけてきたダメな人間でも、軌道修正することができる。それをコンテストを通して伝えられたらと思ったんです」。

 自戒の念も込めて7回目のコンテストに出場したたぐちさんは、現在は子育てをしながらフルタイムで働く会社員。昨年あらためてステージに立ったが、日々、育児や仕事に追われるアラフォーとなったからこそ、言えることもあるという。

「普段は、メイクも落とさず寝落ちするような日常ですが(笑)、そんなのは誰でも同じでしょう。美魔女になって気づいたのですが、そう呼ばれる人たちもみんな、パートナーや子どもの問題、介護の問題などを抱えています。そんな中で、必死でお金や時間を工面して、できる範囲で美しくあろうとすることで、誰かの励みになろうとしている。雑誌やインスタでキラキラしているように見えますが、みんな水面下では一生懸命足をバタバタさせている。それを知ったときには、『女の人はすごいな』と思いました。でも、そうあろうとすることが心の健やかさにつながるんですよね。私自身、心がすさんでいたときほど、美への興味を失っていました」。

 また、「できていない自分を追い込まないでほしい」と、自らの経験に照らした言葉を送る。

 「真面目な女性ほど、追い込まれてしまいがちですが、人に任せることも必要なのかな、と思います。忙しくて美容を諦めてしまうことも多いと思いますが、その状態がずっと続くわけではないし、好きなことに没頭できるときもやがてやってきます。今できる範囲でいいと思うし、心持ち次第で変わることはいつだってできる。お金も時間も、住む家すらなくした私でも、周りに助けられてなんとかやってこられましたしね(笑)」。

 日々の暮らしに追われて美容どころではない…という女性も多いだろう。だが、ほんの少し笑顔を増やすだけでも、自分の心も、周りも明るくすることができる。一見して遠い世界の住人のように思えるが、美魔女とはそんな努力を懸命に行う人のことではないだろうか。自らの生き方を顧みて、身重ながら“区切り”をつけようとコンテストに出場し、現在も母として女性として懸命に生きるたぐちさんが、それを教えてくれる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事