渡辺徹&サンドウィッチマン、無観客でのお笑いライブにも希望「コロナ後を見据えて…」
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 俳優の渡辺徹が、プロデュースを手がけるお笑いライブ『徹☆座5 渡辺徹☆プロデュースお笑いライブ2020』(配信チケットはチケットぴあで発売中)が22日に開催される。例年、観客を入れた形で行われてきたが、新型コロナウイルスの影響で、今回は無観客・生配信という形で行われる。毎年、芸人の顔ぶれが豪華である同公演だが、今回も、中川家、サンドウィッチマン、ナイツ、友近、U字工事、和牛、なすなかにし、カミナリ、TKOの木本武宏が集結する。

【動画】『徹☆座5 渡辺徹☆プロデュースお笑いライブ2020』スポット映像

 コロナ禍で見通しが見えない中、お笑いライブはこれからどういう方法が求められていくのだろうか。これまでも新しい形のお笑いステージを提示してきた『徹☆座』を手がける渡辺、同公演の常連となっているサンドウィッチマンの2人がORICON NEWSのインタビューに応じた。

■豪華芸人によるネタ&のど自慢の2部構成 無観客でネタにも変化?「笑い待ちがない」

――今回、無観客・配信での開催となりました。

【渡辺徹】こういうご時世ですからね。本当は半分入っていただいてと考えていたんですけど、うちの場合は家族でやっていまして、楽屋番を(妻の)榊原郁恵がやっていたりするものですから。体制は万全に用意はしたんですが、万が一何かあった時のフォローということでご迷惑をおかけしたらいけないなと。断腸の思いで配信のみということにしました。今回考えたのは、配信ならではのメリット感をつけていかないといけないということ。普段は演劇のスタッフでやっているんですけど、今回は、志村けんさんのコント番組にずっと携わっていたスタッフにも入ってもらいました。そこで会議を重ねた結果、1部ではネタをたっぷりご覧いただいて、2部では芸人のど自慢大会をやろうかなと(笑)。

【富澤たけし】1部で終わったらいいんじゃないですかね(笑)。

【渡辺】これを考えついたきっかけは、ただひとつなんです。オレが以前、サンドウィッチマンのライブをプライベートで見に行ったら、急にステージ上にあげられて、歌を歌わされたんですよ(笑)。

【伊達みきお】ハハハ(笑)。ネタの中でオレが歌うっていうのがあるんですけど、徹さんがいらっしゃるので、手を引っ張って、ステージに連れて行って、放ったらかして歌わせるっていう(笑)。

【渡辺】言ってしまえば、そのリベンジです(笑)。ただ、芸人のみなさんが歌っている姿ってなかなか見ないですからね。会場のことも少し説明しますと、今回よみうりホールという、立川談志師匠が『芝浜』をやられた伝説の会場でできるということをすごく楽しみにしているんです。本当は配信だけだとスタジオの方がやりやすかったりするのですが、演劇スタッフの仕事がないということも考えて、ホールで仕事をしていただけたらなと思っています。

――サンドさんは『徹☆座』の常連ですが、どんなところに魅力を感じていますか?

【伊達】僕らとしては、大好きな徹さんのそばにいられるというのと、徹さんが声をかけると、こんなメンバーが集まるんだって言うので、我々もうれしいです。郁恵さんがスタッフとして働かれていて、出番が近い芸人を呼びに来てくれたり、弁当とかも用意してくださるんですよ。

【渡辺】今回もコロナ対策ということも考えて、女房には会議にも参加してもらっています。

――無観客ということで、ネタの見せ方にも変化があると思います。

【伊達】無観客で、ホールでネタをやるのは初めてです。あんなにデカいホールでお客さんの反応がない中でどうやってやればいいのかなと。笑い声がないと、やっぱりテンポはずれますし、笑い待ちをしないから、速くなっちゃったりもしますからね。

【渡辺】お芝居もそうですけど、やっぱりお客さんとの相乗効果ですからね。お客さんとキャッチボールしてっていうのはあるから、無観客って難しいかなと思うんです。でも、演者同士のソーシャルディスタンスはとるとはいえ、生でやり取りをするというのは、やはり醍醐味だなと感じていて。無観客でネタをやっていただくのは、芸人のみなさんには大変なご負担をかけるとは思いますが、お願いしました。

【伊達】『徹☆座』はネタ以外のところも面白いんですけど、楽しみですね。今回は歌うんですよね。『徹☆座』以外でこんなことしないので、どうしようかなと思っています(笑)。

■コロナ禍でもライブを途切らせない努力 サンドは配信イベントの難しさを実感

――コロナ禍での笑いについて、変化を感じてますでしょうか。

【伊達】YouTubeだったり、ネタの動画をよく見てくれているなっていうのと、最近ネタ番組では視聴率も取っているなっていう印象もあるので。笑いは必要なんだなと感じています。

【渡辺】音楽とか芝居とか笑いっていうのは、どこの国でも昔から脈々とあるものなので、人の営みには必要なものなんでしょう。コロナが非常に危ないと言われていますけど、やっぱりそういったものはなくなっちゃいけない。やり方が大変だったりしますけど、途切らせないことが大切だなと考えています。

【伊達】大事な文化ですよね。

【渡辺】出てくださるみなさんが言ってくれるんですが、この『徹☆座』にはすごく緊張して臨んでいるそうなんです。楽屋ではなく、ほとんどみんなが舞台袖にいて見ているのも印象的ですね。

――配信ということで、今まで見てない層も『徹☆座』に触れるきっかけになると思います。

【伊達】お笑いライブの配信がどこまでできるのかっていうのを考えますね。客席で見ているのと何が変わってくるんだろうかとか。ちゃんとしたホールでやるので、テレビで見ている感覚とは違うでしょうし、笑う人もいないわけですよね。テレビだと笑い声が入りますけど、それもないので、どうなんだろうっていう。

【渡辺】もちろん、お客さんがいっぱい入ってくれるのが、僕らにとってはベストなんですけど、コロナ後を見据えて、今回の公演も考えています。コロナは、ゼロになるっていうことはないのでね。

――サンドさんも、12日と13日に事務所ライブ『グレープカンパニーライブinサンシャイン劇場』を開催されますね。

【伊達】サンシャイン劇場で、半分お客さんを入れた形でやります。もともとは単独ライブの会場として取っていたんですけど、延期になったので、事務所ライブをやろうということで急きょ決まりました。芸人がいっぱい出てくるので、ぜひ見ていただきたいんですけど、お笑いの配信ライブって難しいのかなと思うくらい、なかなか配信の購入者が伸びてなくて。若手もネタをやる場所がなくなっているので、そうした場所があればと考えているのですが、試行錯誤しながらやっていかないといけないですね。

【渡辺】急にごめんね。グレープカンパニーのオーディションに、サンドウィッチマンは関わってない?

【伊達】僕らは関わってないですね。ありがたいことに、今、ちょっとあまりにウチに入りたいっていう人が来すぎて、募集をストップしちゃっている状況です。

――お話を伺っていると、徹さんから受けてきた愛を、サンドさんはライブなどを通して事務所の後輩芸人さんに返している印象を受けます。

【伊達】もちろんそうですよ。僕らは徹さんの背中を見ていますから。

【渡辺】いやいや、そんなことない。結局、人が集う、やりたいなって思うのは、芸がすばらしい人はもちろんだけど、ずっと残っているのは“人”ですよね。人となりがステキな人は残っていますよね。サンドウィッチマンは言わずもがなで、ネタが面白いのは当然だけど、こんなに人相が悪いのに(笑)、その奥底にあるものが見えるじゃないですか。それがあるんだと思いますね。

【伊達】いい感じで終わるかと思ったら、徹さん全然褒めてないですよ(笑)。

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