朝ドラ『おちょやん』100年前の道頓堀の町並みを緻密に表現
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 NHKで11月30日から放送開始予定の連続テレビ小説第103作『おちょやん』。残暑厳しい9月上旬の京都の撮影所に再現された、100年前の道頓堀の街並みを再現したオープンセットの写真が公開された。

【写真】篠原涼子、トータス松本、成田凌ら出演者

 同ドラマは、女優の道を生き抜き、「大阪のお母さん」と呼ばれるようにまでなった、ひとりの女性の物語。大阪の南河内の貧しい家に生まれた少女が、奉公に出ていた道頓堀で芝居のすばらしさに魅了され、女優の道を歩む半生が描かれていく。ヒロイン・竹井千代は、女優の杉咲花が演じる。

 日本家屋と西洋建築が混在する大正時代の道頓堀のオープンセットを手がけたのは美術空間デザイナーの荒川淳彦さんと、連続テレビ小説『スカーレット』でも美術デザインを担当したNHK大阪の掛幸善さんによるタッグ。荒川さんは『あすなろ白書』や『ロングバケーション』、近年は『過保護のカホコ』『やすらぎの刻~道』などのテレビドラマに加えて、舞台や映画のセットも手がける美術空間デザイナーとして活躍。現在は大阪芸術大学大学院で教授も務めている。

 この2人が、大正時代に道頓堀に実在した劇場をモチーフに、本編に登場する鶴亀座やえびす座といった芝居小屋をデザイン。さらに全長およそ80メートルにわたる道頓堀の通りに連なるカフェーや中国料理店、ウナギ屋、寿司屋、パン屋といった飲食店や、芝居茶屋、テーラー、写真館、時計店、雑貨を扱う店舗もデザインした。

 これらのセットは、大正時代の道頓堀を撮影した写真や残されていた地図、当時発行されていた雑誌の挿絵などの資料をもとに作成。また荒川さん曰く「地面から立ち上がっているように建物を見せたい」というこだわりを実現するため、セットとして組まれた建物のそばには実際に側溝も掘ったというこだわりよう。屋内のセットではできない“溝を掘る”という工程を加えたことで、オープンセットに絶妙なリアリティが備わった。映像でどのように仕上がってくるのか楽しみだ。

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