ピエール・カルダン、大女優ジャンヌ・モローとの運命的な恋を振り返る
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 モード界の革命児、伝説のファッションデザイナー、ピエール・カルダンのドキュメンタリー映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』から、数々の一流女優たちの映画衣装を手掛けたピエール・カルダン(98歳)が、大女優ジャンヌ・モロー(1928-2017年)との恋愛について語る貴重な本編映像が解禁された。

【動画】ジャンヌ・モローとの恋愛について語る本編映像

 この映画は、ブルジョワ向けのオートクチュール(高級仕立服)から脱却して、プレタポルテ(既製服)に業界で初めて本格参入し、未来的なコスモコール・ルックで若者を熱狂させたピエール・カルダンのドキュメンタリー。

 今も現役で活躍するレジェンドが語るのは、ファシズムが台頭する祖国イタリアからフランスへ脱出した記憶に始まり、先鋭的すぎてファッション界から敬遠された苦悩と反撃、ジャンヌ・モローとの運命的な恋、情熱を注いだ劇場運営、門前払いされた高級レストラン「マキシム・ド・パリ」のリベンジ買収など、波乱万丈でカラフルな97年間。

 ファッション後進国だった日本や人民服を着ていた中国に先陣を切って乗り込み、おしゃれの楽しさを世界中に伝えた伝道師でもあった。スキャンダラスな天才デザイナーのチャーミングな素顔と輝かしいレガシーが、秘蔵映像や豪華なゲストたちの証言から浮き彫りになる。

 解禁された動画は、ピエール・カルダンが当時大人気だったミア・ファローやブリジット・バルドー、そして運命の恋に落ちた大女優との関係性を自ら語る場面。新進気鋭の美男デザイナーとして女性からも同性からも愛され、同性のパートナーもいた。

 ココ・シャネルの紹介で、ジャック・ドゥミ監督、ジャンヌ・モロー主演の映画『天使の入江』(1963年)の衣装を手掛けることになったカルダン。若く美男子のカルダンに恋してしまったのはジャンヌの方だった。その後数年間、2人は公私に渡るパートナーとして交際した。ほかに2人が組んだ作品は『バナナの皮』(63年)、『マタ・ハリ』(64年)、『愛すべき女・女たち』(67年)がある。

 破局してしまう2人だが、晩年ジャンヌ・モローが芸術アカデミー会員に迎えられた時にピエール・カルダンが「ベネチアのダニエリ・ホテルの大きな寝室で私たちは愛を交わして生きる喜びを実感した」とスピーチし、それを聞いた彼女が照れ笑いするシーンが微笑ましく、印象深い。

 同映画は、10月2日より Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか、全国公開。

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