思わず2度見?渋谷のモヤイ像が廃墟化、秋の絶景がカクテルに…「幻想的な風景画」の遊び
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 幻想的で美しく、そしてどこか儚さのある風景画を描く2つのTwitterアカウントが話題になっている。1つ目は、渋谷、銀座、新宿など、廃墟化した東京の街並み画で、ジュンク堂池袋の画集売上記録を出し続ける東京幻想(@TOKYO_GENSO)さん。2つ目は、ワイングラスの中に枯れゆく秋の風景を閉じ込めた「秋のカクテル画」で約15万フォロワーを持つbanishment(@yokaibanish)さん。どのような想いやこだわりを持って幻想的な世界を描いているのか、それぞれに話を聞いた。

【写真】「まるでラピュタの世界!」人のいない新宿、退廃した渋谷…SNSで20万いいね越えの『東京幻想』イラスト集

■“絶望”ではなく“希望”を美しく描きたい 廃墟と化した東京の街並みに託された真

 東京幻想さんは、新宿や渋谷、東京ドーム、池袋などの東京の街並みたちが、樹木に覆われ、水に侵食されて、廃墟と化した姿を、儚くもどこか美しく描いている。どの作品も大きな反響を呼び、「こういう世界観めちゃめちゃ好き」「ジブリに出てきそう」「東京ジャングルみたい」「これがエモいってやつか」などと、たくさんのコメントが寄せられている。

 「自分にとって『東京』はちょっと出かける場所というイメージでした。それが作品を描く上で、ちょうどいい距離感だったんです。描きたい場所の写真撮影後、一日で『現実』の風景を描き起こします。そこから建物を壊したり、緑を生やしたり、『季節』や『時間帯』といった時間軸を変えていきます。」

 東京幻想さんが作品をGINZA SIXやSNSで発信していく際、心がけていることは「インパクト」。「どんどんと更新されていくタイムラインの中で、一瞬で人の目に留まる必要があるので…。あと、作風的に『退廃感』や『孤独感』のようなものはありますが、なるべく不快にならないように気をつけているつもりです。できれば美しくありたいし、絶望よりは希望を感じてほしいです」

 彼の軸となっている場所は「渋谷109」。「20代の時にアンコールワット遺跡群で見た『タブローム寺院』のように、渋谷109がこんな風に巨木の根っこで覆われていたらかっこいいと思っていました。」『二子玉川』など、随時名所のアップデートもしている。

■「演出を通して風景に出会うことの面白さを伝えたい」 カクテル画に込めた想い

 banishmentさんの『秋のカクテル』という作品は、グラスの中に夕日に照らされて赤く映える紅葉を描き、投稿からおおよそ2日間で約13万件のいいねを集め、15万フォロワーを抱える人気イラストレーター。最近もさまざまな風景画を投稿し、「写真かと思ったら絵だった!すご!」「秋に見える空の表現が素敵すぎます」「切なくなるのはなんでだろう…」などと多くの反響の声が挙がっている。

 「地下から地上に出た電車の窓越しに突然現れる景色など、何かしらの演出を通して風景に出会うことの面白さを伝えたくて、グラスの中に映る景色を描こうと思いました。個人的に印象的な景色だったりするので、少しノスタルジックな印象になるのかもしれません」

 卓越した画力と鋭い観察眼を持つbanishmentさんだが、風景をきれいに描くためにこだわりを持って作品作りに取り組んでいるという。「例えば『秋のカクテル』では、夕暮れの紅葉の色を見せるため、対比的に暗い印象で工場地帯を描いています。この工場などの影の要素が大好きで、かなりしっかりと描いています。影があることで光が眩しく見えるというこだわりは、自分のどの作品にもある要素かもしれません」

 今後の展望については、「今回は国内外の方々に作品を見ていただけて、うれしい気持ちでいっぱいです。これからもSNSで多く作品を発表できればと考えています。ぜひ冬、春のカクテルも楽しみにしていただければ幸いです」と語ってくれた。

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