『セイバー』エスパーダ・青木瞭、消滅シーンに込めた思い 飛羽真が賢人の聖剣使い「エモい!」
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 テレビ朝日系で放送中の『仮面ライダーセイバー』(毎週日曜 前9:00)。6日放送の「俺は、俺の、思いを貫く。」では富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダがカリバーの剣を受け、闇に散った。ORICON NEWSでは、賢人を演じる劇団4ドル50セント所属の俳優・青木瞭(24)にインタビューを実施。“消滅シーン”にかけた思いを聞いた。

【全身カット】スラッとした高身長なイケメンの青木瞭

■激動の第13章 消滅シーンの撮影を振り返る

 13章では、カリバーが5人の仮面ライダーたちに猛攻。新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ(山口貴也)の絶体絶命の危機に現れたのは、深手を負い、ベッドに横たわってたはずの賢人。闇の剣を受けた賢人は、幼なじみの仮面ライダーセイバー/神山飛羽真(内藤秀一郎)や仲間たちに思いを伝え、最後は闇に飲まれた。

――第13章は激動の展開となりました

【青木】放送を見て、頑張ったな、と素直に思いました。あのシーンは、みんなで話し合うことはなく、一人ひとりの意見を大事にしたいと思ったんです。なので、誰とも、もちろん飛羽真とも話さないで、全部、自分の中で作ったものを出しました。石田(秀範)監督にも「自分の好きなようにやらせてください」とお願いさせていただきました。普段は仕事モードに入ると、威厳のある少し怖い方でもあるのですが、石田監督は「当たり前だ。好きにやれ」と。しかも、にっこりした優しい笑顔で。うれしいなとは思いつつも言ったからには、一定のレベルは超えなければいけない。自分に発破をかける意味でも、いい緊張感でできました。自然体ではあるけど、シャキっとできたかなと思います。

――反響はありましたか?

【青木】ファンの方からは「賢人、死なないで」とか「復活してください」という反応がありましたね。でも、僕も復活するのかは分からないんです…。今は、いち視聴者になっていますね。

――第14章の予告編では、飛羽真が、賢人の使う聖剣・雷鳴剣黄雷を使っていました

【青木】あれ、なんていうんですかね…。こんな言葉で片付けちゃいけないですけど、エモいですよね(笑)。やっぱり幼なじみの飛羽真が聖剣を受け継いだ。こういうのも、ありなんだなって思いました。僕自身は悲しいは悲しいですけど、ああいうストーリーで、みんなの感情が変わった。その1つのきっかけになれたのは、よかったですね。

――動画配信プラットフォーム「TELASA」で『仮面ライダーセイバースピンオフ 剣士列伝』のエスパーダ編も配信されました。賢人が、なぜ仲間の盾となったのかが描かれています。

【青木】重いですよね…。カメラを持っているシーンは演じている時点でイメージがつかなかったのですが、作品として見るとジーンと来ましたね…。

――改めて、賢人は、どういうキャラクター?

【青木】第3章までは、ただひたすらクールと思っていました。でも、4章からの台本で、なぜクールなのか、心配を掛けたくないのかが描かれている訳ではないですが感じ取れました。父親がソードオブロゴスを裏切ったのも自分の責任と感じて、自分で全部背負い込んでいる。人に良く見せたいためじゃなくて、1人で背負い込んで、それを見せないためにクールの仮面を被っていたんだ、と。13章で初めて、その仮面を壊して、みんなに「皆と、これからも戦いたかった。今まで、ありがとう。こんな俺のために…」「頼む。この世界を、俺たちが生きてきた世界を守ってくれ…」と初めて思いを伝えた。ようやく心のつき物が落ちて、心の底から笑えた賢人になりましたね。

――初登場は空飛ぶじゅうたんに乗っていました

【青木】あれも、なかなかインパクトありましたね(笑)。1章で倫太郎がライオンに乗って登場した。乗り物シリーズが来るかなと思って、ランプの魔人かなとイメージしてたら、柴崎(貴行)監督から「よし賢人、じゅうたんに乗ろうか!」と(笑)。どういう風に撮影するのかと思ったらグリーンバックで合成でした。シュールな撮影でしたね…。自分で飛んでいる風の肩を揺らす演技をしていたら、飛羽真と倫太郎と芽依ちゃんが笑っているんですよ…。和気あいあいとした撮影だったのを思い出しますね。

――エスパーダは雷の剣士です。仮面ライダーとしての魅力は?

【青木】まず、カッコいいですよね。もともと黄色は結構、好きな色。子どもって光るものが好きで、僕も黄色とか金色のモノを集めてました(笑)。必殺技名も「トルエノ・デストローダ」で、落雷の合成もいいですよね。セイバーがダイナミック、ブレイズが軽やかで流れるような、エスパーダが静かにスマートで、それぞれ良さがありますよね。僕はセイバーを抜こうと頑張っているので、スマートに気づかれずに決めるのはカッコいいですよね。

■第10章 飛羽真&倫太郎&賢人が剣を重ねるシーンの秘話

――第10章で飛羽真、倫太郎と3人で剣を重ね合わせるシーンも話題となりました

【青木】あそこもエモいですよね。3人で9章の撮影をしていた時に、あのシーンがあることをスタッフさんが教えてくれました。その時に3人で集まって、飛羽真の考え、倫太郎の考え、そして賢人の考えを言い合った。みんな、少しずつ思っていることは違っても、たどり着く結果は一緒だった。その柱を確立させてから剣を重ねるシーンの撮影に臨みました。

――トレンド入りするなど大きな反響がありました

【青木】3人で共闘するシーンはありましたけど、ああやって剣を重ねて「約束だ」というのはなかった。ファンの方から、「感動した」や「ようやく1つになれたね」という声が届きました。でも、その放送の最後のシーンで賢人は差し出した手を振り払うという…。賢人の心情としては、カリバーは裏切った父親だと思っていたのに全くの別人だった。そりゃ、動揺しますよ。誰にもわからない賢人の中での葛藤があった。それを考えると、あの選択は自分勝手とは思わないですね。

――ほかのキャストの印象は

【青木】内藤は明るくて優しくて、いい意味で破天荒です(笑)。押しちゃいけないけど押したくなるボタンってあるじゃないですか。それを真っ先に押しちゃうような(笑)。それを直すようにしてます! 川津(明日香)は芽依ちゃんのキャラと違って、最初は静かでした。寄らば切る、みたいな(笑)。あとあと聞くと、考えているとそういうオーラが出ちゃうそうです。今は打ち解けて、みんなで笑ってますね。山口は、ただただ天然。まれに見るスゴい天然です(笑)。AとBで答える質問をして「D!」って返すような(笑)。でも、倫太郎とマッチしてますね。性格的には優しくて真面目で男気ある、めっちゃいい人です!

(仮面ライダー剣斬/緋道蓮役の)富樫(彗士)くんは、真面目ないい子です。蓮と全く違いますね。めちゃくちゃ寡黙。しゃべり掛けないと自分の中で、ひたすらお芝居のことを考えているぐらい。でも、不思議な子で真面目過ぎるがためにズレてるところもあったりしますね(笑)。生さん(仮面ライダーバスター/尾上亮役の生島勇輝)は、ただただ男気あふれるお父さん。生さんは本当に優しい。こんなご時世なので最近は飲みに行ったりはできないですが、ぱぱっとご飯に行ったりするのが1番、多いです。何に対してもおおらかで、常に否定しないんです。大人の大きさを見せてくれています。最後は(仮面ライダースラッシュ/大泰寺哲雄役の)岡(宏明)か…。仮面ライダー愛が強すぎますね(笑)。取材を受けていると、愛があふれて、ずっと話しちゃうんです。「その話、長くなる?」とツッコむと岡も天然なので「長かった?」と落ち込んじゃう(笑)。冗談が通じなくて、それが最近の僕の悩みタネです(笑)。

――現場は和気あいあいとして楽しそうですね

【青木】全員、個性があるから現場は、楽しいです(笑)。飛羽真と倫太郎、芽依ちゃんの4人でいることが多いんですけど、今後の展開を予想し合ったりしてます。全員が外れてました(笑)。カリバーが上條大地なのは誰も予想できなかったです。ファンの方に何人かいて、本当にスゴいなって思いましたね!

――話は変わりますが仮面ライダー出演が決まった時の反応

【青木】本当に誰にも言ってなかったんです。もし、言って降板になったら後悔してもしきれないので。記者会見で情報解禁になった後に、母親に言ったら「そうなんだ。おめでとう」で終わりです(笑)。うちの家系は、結構あっさりしてて、弟も「そうなの」と。それが青木家なんです(笑)。でも、おじいちゃんとおばあちゃんに伝えたくて…。おばあちゃんは足を悪くして、なかなか外に出られないんです。テレビで孫を見られるのはうれしいみたいで、僕も1番うれしかったです。頑張らないとな、と奮起するような言葉もいっぱいもらいました。今はなかなか直接、会えないので、おばあちゃんとは電話をします。放送が始まってから「カッコよく映ってたわよ~」と。おばあちゃんでも「仮面ライダー」は知っているので、こんなに大きな作品に出られたことは、本当にありがたいです。ただ、賢人が消滅したシーンからは連絡できていないので、どう思ったのか…。早く聞きたいです!

――放送開始後に母親からのリアクションは

【青木】全然、ないです(笑)。でも、ずっと「絶対に天狗にはなるな」とは言われています。どんな人にも同じ接し方をして、あいさつを欠かさず、敬語の使い方にも気をつけろ、と。礼儀正しくと小さなころから言われていたので、おごらずに真摯に向き合うのを念頭に頑張っています。

――俳優を志したきっかけ

【青木】覚えていないんですよね…。劇団4ドル50セントのオーディションを受けようと思ったのも「お芝居がしたいから!」ではないんです。お芝居に触れてみたい、ここでできたら楽しそうだな、というのは、もちろんありました。でも、先を見据えてはいなかったんです。それが、劇団に入って、いろいろ教えてもらううちに、どんどんお芝居が好きになって今に至るという感じですね。

――俳優の面白さは

【青木】違う人格を演じられるのは純粋に楽しいです。寡黙な役、明るい天真らんまんな役とか、いろいろな役をやるうちに、こんな気持ちなのかなとか思うようになって楽しくなりました。今回の消滅するシーンとかも、そうですね!

■『テニミュ』手塚国光役にかけたもの 人一倍練習し「背中で見せる」

――飛躍のきっかけはミュージカル『テニスの王子様』(テニミュ)の手塚国光役

【青木】手塚国光が決まった時は、めっちゃうれしかったです。でも、不安もありました。手塚部長は寡黙で背中で語るタイプ。青木瞭は明るくてよく笑うので僕と真逆なんです(笑)。笑わない時の表情の作り方は大変でした。背中で語るって、どうすればいいのか考えたら練習量を増やすことかな、と。自分の聞き手じゃない左手でラケットを扱うのが大変なこともあって、素振りでフォーム確認はキャストの中で1番やったんじゃないかな。部長を演じる上で、みんなをまとめるのも苦労しました。やんちゃな子が多かったので(笑)。

――俳優としての目標は

【青木】老若男女に関係なく「この人なんかいいな」って思ってもらいたいです。誰か1人でも心に引っかかるようなお芝居がしたいです。「私もやってみようかな」とか「僕もまねしてみたい」と思ってもらって魅せられるようなことをしてみたいです。いい意味で影響力のある人になりたいです。

――話は戻りますが、第13章の最後では賢人の目が赤くなるなど、意味深なシーンもありました。

【青木】闇の力に侵食されていましたね。でも、今の段階で僕は、いち視聴者。どうなるのかは知らないんです。ツイッターで「これから1年間、応援よろしくお願いいたします」と言ったのに、こんなに早く退場…。不安なので復活するなら早く言ってほしいです(笑)。

――今後のセイバーは?

【青木】タッセルの横に新しいキャラクターがいたので、誰なのかが面白いところだと思います。ソードオブロゴスの本拠地がノーザンベースだけじゃなくて、サウザンベースもある。サウザンベースの神代玲花(アンジェラ芽衣)が賢人にケルベロスワンダーライドブックを手渡していた。そこも深堀りされると思う。ここからは僕の予想です(笑)。賢人が飛羽真みたいに記憶をなくして、サウザンベースの手助けを受けて、そっち側の剣士になったりするんじゃないか、と。今は、そういった勝手な考察をして楽しんでます(笑)。僕のようにストーリーを楽しんでいただければと思います!

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