殴打事件を経た椿隆之の今、顔の傷あとほぼなくなる「芝居が自由にできるのはうれしい」
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 俳優の椿隆之(36)が11日、東京・新宿のシアターサンモールで俳優・ミュージシャンの杉浦タカオ(35)プロデュースのSEPT舞台『Entertainment Live Stage「オバケストラ」』の初日を迎えた。同日、杉浦と共に椿はORICON NEWSのインタビューに応じ、復帰3作目となった今回への意気込みを語った。

舞台『Entertainment Live Stage「オバケストラ」』に出演する椿隆之

■『オバケストラ』でもおなじみの姿で登場「裏設定みたいなもの」

 『オバケストラ』で椿はSEPTのステージで、おなじみの衣装で登場。役柄は違うため、椿は「裏設定みたいなものですかね。よく見ているお客さんにはわかる感じです」と笑顔を見せた。本作については「歌の歌詞にしろ、深みがある。いろいろなことが繋がってシンクロしていく。そういう面でも、すごく楽しいです。バンドを途中で止めて曲中で芝居をやって、また曲に戻る。そういうのも斬新で見どころですね」とアピール。そして「小劇場、中劇場、大劇場と違ったよさや味があるけど『オバケストラ』には全部、入っているかな」と魅力を語った。

 また、杉浦にとって、SEPTのステージでは初めて自身の出演シーンがない。杉浦は「椿くんをキャスティングするときも僕が出ないことを伝えなかったんです。そしたら『出ないんかい』っていうのがありましたね(笑)」と振り返りつつ「初めて外から見ている。すごく感慨深いですね。自分の脚本が、こんなかたちで届けられたのかと、うれしく思います。もっとよくなる期待もありますしね」とわくわくしていた。「キャストも、いろんなところで活躍している人が集まっている。いいとこ取りという感じがしますね。エンターテインメントライブステージとしてよかったです」としみじみ語った。

■大きな衝撃走った顔面殴打事件から復帰「お芝居が自由にできるのはうれしい」

 椿といえば2016年11月に都内で口論になった男性から顔面をゴルフクラブで殴られ、左ほお骨粉砕骨折、鼻骨骨折など全治半年の重症を負った。ニュースとして報じられ、大きな話題となった。昨夏に舞台復帰し、今作は復帰3作目となる。今の気持ちを聞くと「純粋にお芝居が自由にできるのはうれしい」と正直に語ってくれた。

 殴打された直後は腫れ上がり鏡を見ても誰かわからないぐらいの顔に。「お芝居をやりたくてもできない状況だった」。傷あとを消すための顔面形成外科手術を合計3回、受けた。「今は病院に通いつつ、合間を縫ってお芝居をできる環境になりました」と明かす。ただ、顔の神経に違和感があり、月に数度の頻度で通院もしているという。

 それまで演技できていたことができず、歯がゆい気持ちもあるが「あまり改善されていない。でも、今は役に入っているので、そういうことを気にする必要はない。今、できる芝居をやっていますね」。

 傷あとを人目に触れさせないため、ケガの直後はマスクやメガネが手放せなかった。それも、今ではよく注意して見なければわからないほど。「ケガをした後に1番最初に舞台に出たときは傷あとも目立っていた。なので、メガネをした。プライベートでもメガネをかけたりしていたんですけど月日が経つにつれ、帽子やメガネ、マスクもしなくなった。段階を踏んで生活をしていますね」。今では舞台も傷を隠すようなメイクをせずに出ることもできるようになった。

■夢は「挑戦」 心の中にはいつも“ヒーロー”が

 「変な話、入院していたときに『ドクターX』を見ていたら、希望があるドラマで励みになったんです。そういう面で、今回の『オバケストラ』も人のいろんな感情がある。『きょう、なんかいろいろあったな』と思う人の役に少しでも立てたらなと思います」と演技に対する気持ちに変化もあった。

 今後、やりたい役について聞くと「ヒーローはいつでもやりたいです」ときっぱり。『仮面ライダー剣』で剣崎一真を演じたことが考え方の根底に流れ続けている。「仮面ライダーシリーズをやってから、見てくれていた人は僕にヒーローの影を感じてくれている。身についちゃっているという感じですね。どんどん期待に添えるようにしたい」と力を込めた。

 また、夢を聞くと「挑戦です」と即答。「今は個人事務所で映像の方に営業に行けていない。じゃあ、自分たちで作ればいいじゃんと思って」と黒田勇樹と短編映画『REC』を制作。スマートフォンで撮影・編集した映画限定の映画祭『第1回 国際るさんちまん映画祭』に出品した。結果、椿は俳優賞金賞を、黒田は監督賞を獲得という最高の結果となった。「話が来ないからできないというのは大嫌い。なら、自分でやればいいじゃんと思うので。そういう面で挑戦なのかな」と常に前だけを見ている。

 そんな椿を間近で見続けている杉浦は「SEPTに出てもらう前から一緒にイベントをやっていた。事件があったからではないと思うんですけど、役の生き方が変わった。場をめちゃくちゃまとめてくれたり。そういうことやってくれる」と変化を語った。そして「何も変わらないですね。それ(事件)があったから使わないということもないし、それがあったから使いたいということもない。今まで、ずっと一緒にやってきたから次もやろうぜという感じですね」。盟友として椿との関係を語った。

 椿は「これからは映像作品も出ていきたいです」と展望を語った。すでにオファーも来ているそう。どんなことがあろうとヒーローは何度でも立ち上がる。

●『オバケストラ』

 異国情緒漂う大正時代。音楽歌劇学校に通うため状況してきた少女「美琴」。不安と期待に胸を膨らませながら着いた居候先は華やかな都会とは真逆の洋館で、そこで待ち受けていたのは家主だけではなかった! 地下施設「隠世ライブステージ」で繰り広げられる音楽好きな“妖怪”たちとのミッドナイトパーティ。ヒトとオバケの奇妙な共同生活、その先にある美琴の“未来”とは…。

 シアターサンモールで16日まで上演中。また、11月にSEPTが公演を行うことも発表された。

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