是枝裕和監督、樹木希林さんの思い出ある映画祭で涙のスピーチ
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 今年の『第71回カンヌ国際映画祭』最高賞パルムドール受賞、『第91回米国アカデミー賞』外国語映画賞部門日本出品作品にも選ばれた映画『万引き家族』(公開中)の是枝裕和監督が日本時間24日未明、スペイン北東部の港町で開催中の『第66回サン・セバスチャン国際映画祭』(開催期間:9月21日~29日)の授賞式に出席。今月15日に亡くなった樹木希林さんとの思い出に涙を流した。

【写真】主演のリリー・フランキーも登壇

 是枝監督は、同映画祭が俳優または監督に贈るもっとも名誉ある賞で、生涯功労賞にあたる「ドノスティア賞」を受賞。これはアジア人初の快挙となる。授賞式では、まずトロフィーを受け取り、スタンディングオベーションの祝福を受けた。これまでの是枝監督作品をダイジェストでまとめた映像が流れ、そこには、監督作品には欠かせない女優、樹木さんの姿も。

 「僕の作品をいろいろ編集していただいて(つなげてくださった映像を見ていたら)、この20年、自分がやってきたことを振り返って、特に2年前に『海よりもまだ深く』という映画で樹木希林さんとこの映画祭を訪れることができて、とても楽しい時間を過ごして。この10年、役者と監督という関係を越えて、パートナーとして映画を作ってきた方なのですが、彼女がついこの間亡くなられてちょっとそのことが、どうしても、ついよみがえってくるので、(受賞は)うれしいのですが、ちょっと悲しくなって泣いています、ごめんなさい」と、涙ぐんだ。

 同映画祭での受賞には緊張しきりで、「自分がもらうには早すぎた」と言いつつ、「まだキャリア半分であと20年は作ろうと思っている。この20年はいい映画を作って皆さんに届けたい」と、決意を新たにした。その後、主演のリリー・フランキーも登壇、涙ぐんでいる監督へハンカチを差し出す場面もあった。

 『サン・セバスチャン国際映画祭』は、1953年から開催。ヨーロッパでは、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで、重要な国際映画祭と位置づけられている。ドノスティア賞は、過去にはアル・パチーノ、フランシス・フォード・コッポラ、オリバー・ストーン、リチャード・ギア、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、ヒュー・ジャックマン、デンゼル・ワシントンなど名だたる監督、俳優が受賞。是枝監督作品の同映画祭出品は、『万引き家族』で9作品目となり、非常に深い親交と思い入れのある映画祭の一つ。

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