蚕糸業の未来を探る 前橋でシンポ
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本県の蚕糸業について語り合うパネリスト

 優れた農林水産業者を顕彰する農林水産祭の一環で、シンポジウム「蚕糸業の新たな展開を目指して」(農水省、日本農林漁業振興会主催)が17日、前橋市内のホテルで約150人が参加して開かれた。養蚕、製糸、絹織物の関係者らによるパネルディスカッションを通じ、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」を持つ本県の蚕糸業の未来を探った。

 明治150年を記念した企画。ディスカッションに先立ち、2014年度の農林水産祭蚕糸・地域特産部門で天皇杯を受賞し、昨年、株式会社化した碓氷製糸の事業について高木賢社長が発表した。

 続いて高木社長と前農林水産祭中央審査委員会農産・蚕糸分科会専門委員の町井博明さん、県蚕糸園芸課長の土屋真志さん、西尾呉服店社長の西尾仁志さん、JA前橋市養蚕連絡協議会長の松村哲也さんが意見交換。コーディネーターは藤井浩上毛新聞社顧問・論説委員が務めた。

 国内絹産業の要となる碓氷製糸について、町井さんは最高規格「6A」の生糸を生産できるメリットを指摘。純国産シルクについても「流通経路を生産段階から追跡できることは海外から注目される。民間になって打って出るチャンス」と強調した。

 遺伝子組み換え蚕(GM蚕)の飼育に取り組む松村さんは「GM蚕は糸だけでなく、医薬品や食料品、化粧品などに生かす研究が進んでおり、養蚕農家に夢を与えてくれる」と語った。

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