「斬、」に最優秀作品賞 特別大賞は大林さん作品 高崎映画祭
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最優秀作品賞に輝いた「斬、」の一場面(Copyright ©SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER)
特別大賞に輝いた「花筐/HANAGATAMI」の一場面(Copyright ©唐津映画製作委員会/PSC2017)
 

 3月23日開幕の第33回高崎映画祭について、主催する群馬県の同映画祭委員会は9日、12部門の受賞者を発表した。最優秀作品賞は、人を斬ることに苦悩する侍の姿を通して生と暴力の問題に迫った「斬、」(塚本晋也監督、スタッフ・キャスト一同)に決まった。4年ぶりに設けた特別大賞は、太平洋戦争の開戦直前を生きる若者たちを描いた「花筐/HANAGATAMI」(大林宣彦監督、同)に贈る。

◎ホリゾント賞は「沖縄スパイ戦史」に

 2017年12月~18年11月に劇場公開された400本超の邦画から各賞を選考した。志尾睦子プロデューサーは「とてもいい作品がそろい、映画祭側がどんな視点を持って評価するかを悩んだ。戦争など、作家として何をテーマにしていくかという軸を持つ人に焦点を当てさせてもらった」と話した。

 特別大賞を設けるのは15年の第29回映画祭以来で、この時も大林監督が受賞した。同委員会は今回の受賞理由について「映画の醍醐味だいごみを存分に生かしたダイナミックな世界観と、ジャーナリズムにあふれた作家性に感嘆するばかり。美しく壮大な古里映画に最大の賛辞を込めて特別大賞とする」とした。

 最優秀監督賞は「菊とギロチン」の瀬々敬久監督と、「寝ても覚めても」の浜口竜介監督。最優秀主演女優賞は「鈴木家の嘘」の原日出子さんと「生きてるだけで、愛。」の趣里さん、最優秀主演男優賞は「斬、」の池松壮亮さんが輝いた。

 革新的作家性を備えた作品や、映画界の未来を照らす作品に贈るホリゾント賞には、ドキュメンタリー映画「沖縄スパイ戦史」(三上智恵監督、大矢英代監督)が選ばれた。

 映画祭は4月7日までの16日間、高崎市文化会館など市内4会場で開催。授賞式は3月24日午後4時から同市の群馬音楽センターで行われる。

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