一般部門「CANDC」が初V 上毛新聞社杯ダンスコンテスト
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一般部門で初優勝した「CANDC」
部活部門で優勝した8代目TOP ROBBERS(安中総合高)=群馬音楽センター

 第7回上毛新聞社杯ダンスコンテスト(群馬県高校ストリートダンス部協会、上毛新聞社主催)が2日、高崎市の群馬音楽センターで開かれ、過去最多の51チームがそれぞれ息の合った踊りを披露し、会場を熱気で包んだ。学校を拠点とする部活部門は「8代目TOP ROBBERS(安中総合高)」が3連覇、ダンス教室など学校外活動の一般部門は「CANDC」が初優勝した。審査員は国内外で実績のあるトップダンサーのPlnO、IBUKI、WREIKO、akihic☆彡の各氏が務めた。

  【部活部門】
 (1)上毛新聞社賞 8代目TOP ROBBERS(安中総合高)
 (2)県高校ストリートダンス部協会賞 Glory(伊勢崎清明高)
 (3)群馬菅公学生服賞 CHRMEE!!(安中総合高)
 (4)樹徳高ダンス部
 (5)NEXT GENERAL(安中総合高)
 (6)Lily(伊勢崎清明高)
  【一般部門】
 (1)上毛新聞社賞 CANDC
 (2)県高校ストリートダンス部協会賞 swing
 (3)群馬菅公学生服賞 KAENN―GUN
 (4)fragil
 (5)AFULLOBO
 (6)Kitties
  【特別賞】
 ▽コシダカ賞 UP AND COMMERS(安中総合高)
 ▽群馬トヨタ賞 高崎工業高ダンス部
 ▽審査員特別賞 ゼロセンジャー
 ▽JADE賞 Elements

◎結成3カ月 息ぴたり…一般部門優勝「CANDC」

 一般部門は須藤唯名さん(藤岡西中2年)と矢島璃奈さん(同1年)の2人組「CANDC」が、結成わずか3カ月で制した。初優勝に須藤さんは「びっくりしている」と喜び、矢島さんは「楽しんで踊ることができた」と笑顔を見せた。

 テーマは「さわやかはじけるCCレモン」。全身黄色の衣装でそろえ、小柄な体を全身使って躍動感あふれる「ハウス」を披露した。「かっこいいけど、ステップの難しいダンス」(須藤さん)だったが、息ぴったりでまとめた。

 それぞれ所属していたチームの解散を機に、コンビを組んだ。冬休み中は昼にダンススクール、夜は自宅で練習に励み、ステップや腕の振りの精度を高めた。本番の出来については「まだ改善できるところがある」と貪欲な2人。今回の優勝を自信に変え、全国で名の知られるチームを目指してさらなる成長を誓う。

◎伝統受け継げた…部活部門優勝の8代目TOP ROBBERS(安中総合高)

 2日に行われた年一度のダンスの祭典、上毛新聞社杯ダンスコンテストは過去最多となる51チームが出場し、磨きを掛けたパフォーマンスで競い合った。中高校生を中心としたダンスブームを背景にハイレベルな争いとなり、審査員は「レベルが高かった」と口をそろえた。

 審査は(1)技術(2)表現力(3)構成―など五つの基準で審査員4人が順位付け。それぞれの順位を足し合わせた平均点の小さい方から、各部門6位までの入賞を決めた。優勝団体に贈られる上毛新聞社賞は部活部門で「8代目TOP ROBBERS(安中総合高)」、一般部門で「CANDC」がそれぞれ獲得した。

 安中総合高の選抜チーム「8代目TOP ROBBERS」が再び頂点に立った。重圧から解き放たれた14人は、涙を流して部活部門3連覇をかみしめた。3年連続出場で、キャプテンを務めた高橋茉由さん(3年)は「先輩が築いた伝統を、次の世代に受け継いでいかなければならないという思いでやり切った」と、ほっとした表情で振り返った。

 2、3年生でつくるチームは、昨年5月のオーディションで40人以上の部員の中から選ばれた精鋭。「グラフィックを描く悪い人たちを警官が取り締まる」様子をダンスで表現した。スワッグと呼ばれるスタイルで、「自分たちがかっこいいと思う踊り」を貫いた。

 2代前の6代目TOP―は、全日本高校チームダンス選手権で日本一に輝いた。その時のメンバー3人が現チームに残っていた。昨年は全国大会で結果を残せず、3年生にとっては最後となる今大会で有終の美を狙ってきた。高橋さんは「ミスなく完璧な演技ができた」と胸を張った。

◎「友達のため1人でも」…Tigerlilyの大塚未来さん

 出場がかなわない友達の分まで、たった1人で踊りきった。2人組のTigerlilyの大塚未来さん(前橋元総社小2年)は、本番前日の相方のインフルエンザ発覚・欠場にひるまず、一般部門で堂々と演舞。観客の大喝采を浴びた。

 ソロは規定外。審査対象にならないことも分かっていたが、それでも「友達のためにも踊りたい」と、指導する永藤夏美さんに訴えた。選んだスタイルはコンテンポラリー。ダンスを始めて1年半で「ダンス界を侵略しよう」という思いを込め、宇宙人をイメージした衣装で登場。舞台には1人でも、まるで2人で踊っているような表現力で観客を魅了した。

 この日のために積んだ練習は、週4回のレッスンだけではない。自宅では夜の窓ガラスに映り込む自分の姿を見て、ポーズやつま先の伸びを確認。初めてのコンテストに備えた。「おとなしい性格」(永藤さん)だが、舞台ではその片りんを一切みせなかった。

 衣装の一部を手縫いして応援してきた母の美奈さんは「心配もあったが、やれる子」と送り出した。演舞を終えた未来さんは「1人で怖かった。だけど、間違えずに踊れた」とやり切った表情を見せた。

《審査員講評》「カラー強く出た」

  審査は日本を代表するトップダンサー4人が務めた。日本のダンスシーンに影響を与え続けるIBUKIさんは「入賞チームは自分たちのカラーが強く出ていて、見せたいものがしっかりとしていた」と評し、2017年に世界大会で優勝したWREIKOさんは「それぞれ異なるテーマ性で挑戦していた。今日までの過程が一番大切」と言葉を贈った。CM出演や振り付け、バックダンサーなどマルチに活躍するakihic☆彡さんは「音楽、踊り、衣装の全てを作り込むともっと良くなる」とさらなる成長を期待。国内外で活躍するPlnOさんは「自分がダンスを心から楽しむことで相手に伝わる。心から心に伝えるダンサーを目指してほしい」と願った。

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