映画「サムライマラソン」を観光起爆剤に 安中市がPRに力
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市職員が考案したのぼりや法被

 群馬県安中市に伝わる「安政遠足とおあし」を題材とした映画「サムライマラソン」が22日に公開されるのを前に、市がPR活動に力を入れている。安中藩を治めた板倉家の家紋が入った600本ののぼりを掲示するほか、市役所の始終業時の放送をほら貝や和太鼓、三味線の音色に変更。ゆかりの地を巡るモデルコースを考案するなど、観光客を迎える準備を進めている。

 市は若手職員が中心となり、安政遠足のPR方法を考える「安中研究会」を組織。同会の発案で、市民に映画公開を周知しようと、今月から始業の合図をほら貝と安中総合学園高の和太鼓部による演奏、終業時はほら貝と市内の三味線奏者、上原梅弦さんの演奏に変更した。

 安政遠足を藩士に命じた藩主、板倉勝明の家紋を染め抜いたのぼりを300本作り、映画関係者が作成した300本とともに安政遠足のコース上となる旧中山道を中心に掲示。窓口の職員は家紋をデザインした法被を着用している。

 市観光機構は熊野権現や五料の茶屋本陣といった、安政遠足ゆかりの地を巡るモデルコースを考案。東京都内の旅行会社に旅行プランを提案した。日帰りバスツアーを行いたいと、数件の打診があったという。同機構の依田沙希事業部長は「映画公開の良い影響を感じる。これを機に、外国人誘客にも一層力を入れたい」と話している。

 映画公開に合わせ、市商工会など41団体が協力し、「サムライマラソン応援会議」を開催。商店などに関連商品の開発や販売などを促している。食品販売の八百万商店(同市安中)は、以前から安政遠足のイラストがパッケージに描かれた焼酎「安政遠足」を取り扱っている。同店の荻原昌弘さん(41)は「故事が再注目されるのは良いこと。5月の侍マラソンも盛り上がってもらいたい」と期待を寄せる。

 映画は安政遠足で藩士が不在となった城に、幕府から藩主の暗殺を狙う刺客が送り込まれるというストーリー。佐藤健さんら豪華俳優陣が出演し、アカデミー賞受賞歴のあるスタッフが製作した。

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