「地域と共に作った」 四万温泉で撮影の映画「まく子」試写会
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撮影に協力した町民らと記念撮影する鶴岡監督(前列左から4人目)

 中之条町の四万温泉を中心に、全編を群馬県内で撮影した映画「まく子」の試写会が5日、同町ツインプラザで開かれ、出演した住民ら約70人が地元ゆかりの作品を楽しんだ。出席した鶴岡慧子けいこ監督(30)は「初めて会ったとは思えないほど温かく接してくれた地域の人たちと共に作り上げた。多くの人にご覧いただきたい」と呼び掛けた。映画は15日に全国公開され、群馬県ではイオンシネマ高崎で上映される。

 映画は直木賞作家、西加奈子さんの小説が原作。四万温泉協会(田村佳之会長)と伊参スタジオ映画祭実行委員会(岡安賢一実行委員長)が協力し、昨年3、4月に撮影した。旅館や落合通り商店街、四万川の河川敷などをはじめ、中之条町の旧名久田小、東吾妻町の潜龍院跡、渋川市の白井城址もロケ地となった。

 スタッフは温泉旅館に宿泊し、撮影中の食事は地元飲食店が提供した。ボランティアエキストラとして約150人が出演するなど、多くの住民が関わった。温泉協会はロケ地マップを5000部作成し、上映する映画館や町内各施設で配る。

 鶴岡監督はあいさつで、撮影の疲れを温泉で癒やしたこと、住民が用意した食事に感激したことを紹介し、撮影裏話も披露。「素朴だが、こびない四万温泉の上品さが映画向きだと思った。地域の皆さんに全面協力してもらいありがたい」と振り返った。

 オーディションを経て出演した渋川古巻小6年の関口凌君と東吾妻中2年の小林愛依さんは「役作りは難しかった。身近な場所が数多く出てきて共感できた」と話していた。

 作品は小さな温泉街が舞台。小学5年の主人公、サトシが不思議な魅力を持つ転校生の少女コズエと出会い、思春期の葛藤を抱えながら成長する姿を描いた。サトシは山崎光さん、コズエは新音にのんさん、サトシの両親は元SMAPの草彅剛さん、女優の須藤理彩さんが演じた。

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