特別大賞の大林宣彦監督らに喝采とだるま 高崎映画祭授賞式
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

 第33回高崎映画祭の授賞式が24日、高崎市の群馬音楽センターで開かれた。特別大賞に輝いた「花筐/HANAGATAMI」の大林宣彦監督ら受賞者が壇上にそろい、来場した映画ファン約1000人から喝采を浴びた=写真

ざん、」が最優秀作品賞に選ばれた塚本晋也監督をはじめ、最優秀主演男優賞の池松壮亮さん、最優秀主演女優賞の原日出子さん、最優秀助演男優賞の東出昌大さんらも出席した。

 特別プレゼンターをソフトボール女子日本代表の上野由岐子投手らが務め、それぞれにトロフィーを手渡した。同映画祭ならではの記念品として、受賞者には名前入りのだるまも贈られた。

◎「価値ある映画 残せた」 受賞に喜び

「この場に立てることがうれしい」「今後の励みになる」―。24日に群馬音楽センターで開かれた高崎映画祭の授賞式。出席した受賞者が壇上で喜びを語った。

 太平洋戦争の渦にのみ込まれていく若者たちを描いた「花筐/HANAGATAMI」で特別大賞を受賞した大林宣彦監督は手話で「アイラブユー」を示すサインを作りながら車椅子に乗って登場した。

 3年前、同映画のクランクイン前日に肺がんで余命3カ月を宣告されたと告白。戦争の気配を感じる切迫した時代になっていると指摘し、「映画には未来を変える力がある。あと30年は作る」と力強く述べた。

 人を斬ることに苦悩する侍を通して生と暴力の本質を問う「斬、」で最優秀主演男優賞に輝いた池松壮亮さんは「敬愛する塚本監督とタッグを組み、価値ある映画を残せたと信じている」とあいさつした。

 女優人生40年目で初の最優秀主演女優賞という原日出子さんは「数年前に子育てを終え、再デビューの気持ちで作品に臨んだ。今までの全ての出会いに感謝したい」と目を赤くした。

 最多4部門で受賞した「菊とギロチン」から瀬々敬久監督、最優秀助演男優賞の東出昌大さん、同女優賞の韓英恵かん はなえさん、最優秀新進男優賞の寛一郎さんが出席。東出さんは撮影秘話を紹介し、「奇跡のような時間を過ごせた」と話した。

 4月7日まで、市内4会場で計60作品を上映する。


 【お知らせ】アプリ「上毛新聞AR」をインストールしたスマホやタブレットをこの写真にかざすと動画を見ることができます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事