《おん・すてーじ》生の歌で言霊感じて 歌手のさとう麻衣さん
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自身のCD3枚を手にするさとうさん。左が「グンマ」
「ぐんまプログラミングアワード2019」のステージで「グンマ」を熱唱するさとう麻衣さん=3月23日、前橋・ベイシア文化ホール

 シンガーソングライター、さとう麻衣さん(30)=渋川市出身=は3月23日、前橋市のベイシア文化ホールで開かれた「ぐんまプログラミングアワード(GPA)2019」に出演し、地元愛を表現した注目曲「グンマ」など2曲を熱唱して会場を盛り上げた。「群馬は魅力度ランキングが低くて自虐的だけど、本当はみんな群馬のことが大好き。そんな思いをとにかく届け、共有したかった」と振り返る。

◎グンマ 盛り上げる

 高校時代から高崎駅での路上ライブに明け暮れ、現在は音楽事務所・ディップに所属する。群馬、東京、大阪の3カ所を拠点に“草の根”のライブ活動を続けており、最近では自身初となる「恋愛×ジャズ」の新曲に挑戦している。

 「最近はネットで音楽を聴いて完結する人が多いけれど、ライブで『言霊』を直接受け取った時の感覚は格別。必ず何かが変わる。一度でいいから生の歌を聴きに来てほしい」と熱く呼び掛けている。

 「グンマ 魅力度はイマイチだけど グンマ ぐんまちゃんは大人気です グンマ でもぐんまちゃんて昔は ゆうまちゃんだったよね? 知ってる人」―。

■あるあるネタ
 県民なら誰もが共感する「あるあるネタ」をロックのリズムに乗せて熱唱する。そのギャップが話題となった、さとう麻衣さん(30)の代表曲「グンマ」。2017年9月に安中市の松井田文化会館で開かれた「GUNMA MUSIC EXCURSION(エクスカーション)」への出演が決まった際に「県民と一緒に盛り上がれる曲を」と、一晩で書き上げた。今では東京や大阪のライブでも、ファンと一緒に「グンマ!」と叫ぶのがお約束だ。

 3歳からピアノ教室に通い、クラシック音楽に親しんだ。最初は言われるがままに指を動かすだけの「作業」に近かったが、ある時、先生から「曲に込められた意味や背景を思いながら弾いてごらん」と言われ、見る世界が変わった。初めて曲を作ったのは小学6年生。教室のみんなで歌い、褒められたことが今につながる体験になったという。

 中学時代には地元・渋川の歌謡コンテストに出場し、ジュニア部門で優勝した経験もある。「出場者7人のコンテストだったのに、自分の中で変な自信がついてしまった」と笑う。高校時代は大手音楽事務所のオーディションにも挑戦。書類審査は通過しても、実技試験ではサビまで歌わせてもらえず、実力不足を痛感した。

 「もっと力を付けたい」。高校3年生の時にはJR高崎駅の東西連絡通路で路上ライブに明け暮れた。人との縁に恵まれて今の事務所とマネジメント契約を結び、10年になる。

■音楽の力信じる
 普段はライブハウスを拠点に活動しているため、ファンの多くは耳の肥えた音楽好き。老若男女に歌を披露したGPA出演は一つの挑戦だったが「もっとずっと歌っていたかった」というほど楽しめた。マネジメント担当の井浪由継いなみ よしつぐさんは「小学生からお年寄りまで反応は上々で『通用する』という実感を得た」。GPA出場者のプレゼンテーションも見学し、「夢を追う」という共通点に胸が熱くなったという。

 「自分の言葉、音楽の力を心の底から信じている」と語るさとうさん。目標とするミュージシャンは「back number」や「BOOWY」だ。「群馬出身として、いつか彼らに並ぶような存在になれるよう歌い続けたい」と、まっすぐに前を見据えた。

 さとう・まい 1988年7月19日生まれ。渋川豊秋小―渋川中―明和県央高。家族や人との絆について歌い上げた曲が支持を集め、地元愛を表現した「グンマ」が注目された。ぐんまプログラミングアワード2019にゲスト出演。現在は7月の新曲リリースを目指し、制作に励んでいる。

 ※BOOWYの正式表記は、中央の「O」にバックスラッシュが付きます。

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