思い思いのユニーク衣装で健脚競う 安中で「安政遠足」
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思い思いの仮装でスタート地点から一斉に駆けだす参加者(アプリ「上毛新聞AR」をインストールしたスマホやタブレットをこの写真にかざすと動画を見ることができます)
「令和」と「平成」の文字を掲げて力走するランナー
沿道の人たちを熱狂させるフレディ・マーキュリーの仮装ランナー

 第45回安政遠足侍マラソン(安政遠足保存会、安中市主催)が12日、群馬県安中市の旧安中藩武家長屋をスタート地点に行われた。仮装したランナーらが新緑の旧中山道を駆け抜け、ユニークな仮装の注目度や健脚を競った。

 全国各地から1899人がエントリー。峠(28.97キロ)と関所・坂本宿(20.15キロ)の二つのコースでゴールを目指し、1598人が完走した。

 新元号「令和」に関連する衣装をはじめ、映画で脚光を浴びた英ロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーや、NHK番組の人気キャラクター「チコちゃん」などの仮装もあった。

◎趣向凝らし仮装ラン 沿道 笑顔の声援
 今年は改元や本年度中の完成が予定されている八ツ場ダムにちなんだ仮装など趣向を凝らした衣装のランナーたちが五月晴れの下、暑さに負けず沿道の観客を楽しませた。

 大会は江戸時代、安中藩主だった板倉勝明が鍛錬のため、藩士を長野県境にある熊野神社まで走らせた故事に由来する。安政遠足を題材にした映画「サムライマラソン」の上映で、関心は一層高まっている。

 恒例となっているランナーの仮装が今年も大会を盛り上げた。参加者の8割以上が仮装でエントリーした。令和最初の大会だったためか、新元号に関連するものが目立ち、アニメキャラクターの衣装を身にまとう人も多かった。

 かごを担いで人を運ぶ「かごや」にふんした高崎市役所の有志6人は、かごに上皇ご夫妻2人のパネル写真を乗せて出発。高崎市の佐藤圭悟さん(31)は「『ありがとう平成』という気持ちで走る」と話した。

 アラジンの登場キャラクターの仮装をした富岡市の磯貝もえ実さん(28)は「初めての峠コース。仲間と一緒に楽しく走りたい」と号砲が待ち遠しそうだった。

 安中市の中島展人さん(63)は飛脚姿で「平成を駆け抜け、令和を走る。今日はそんなイメージで完走したい」と話した。

 同市の貫井伸也さん(44)は、本年度中に完成予定の八ツ場ダムをプラスチック素材で作った。「仕事で携わったダム完成の前祝いです。走りにくい衣装だけど、沿道の声援が励みになった」と笑顔だった。

◎恒例「くノ一姿」で佐俣さん女子の部9連覇
 関所・坂本宿コース男子の部は、会社員の田中章浩さん(38)=長野市=が初出場で、初優勝を飾った。「マラソン発祥地とされる安中での優勝は言葉にできないうれしさがある」と喜んだ。

 女子の部は、会社員の佐俣久美子さん(44)=富岡市=が9連覇を果たした。毎年恒例のくノ一姿で参加し、「本調子ではなかったので、優勝できてほっとしている。来年は10連覇を目指す」と意気込んだ。

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