国内外のだるま ずらりと 高崎の峯岸さん 自宅改装し来月展示館
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「だるまの魅力を後世に伝えたい」と話す峯岸さん

 高崎だるまを製造、販売し、群馬県達磨だるま製造協同組合の専務理事を務める峯岸貴美次さん(65)は6月、高崎市中豊岡町の作業場兼自宅の敷地内にだるまの展示館を開設する。国内外のだるまを並べる予定で、準備が大詰めを迎えている。「だるまの里から魅力を全国に発信し、後世に伝えたい」と話している。

◎魅力発信で後継者不足 防ぐ
 峯岸さんは同市職員を退職後、本格的に家業を継ぎ、「開運福だるま中喜屋」の5代目。約40年にわたって全国のだるまを収集してきた。「だるまはみやびなもの」という先代の父の言葉を胸に、歴史や伝統を後世に伝えようと、10年ほど前から展示館のアイデアを練ってきた。

 建物は3月に新築し、展示スペースは約150平方メートル。九州、四国、中国、近畿、中部、関東、東北と各地の特徴あるだるまを順に並べるほか、台湾や韓国、ベトナムなど、海外のだるまも紹介する。6月9日に全日本だるま研究会の関係者を招き、正式に開館する予定だ。

 近くには倉庫を改修した「体験館」を設け、子どもにだるま作りを体験してもらう。文具や食品など、だるまをモチーフにしたグッズも並べ、親子で楽しめる空間にする。

 同組合は昨年、高崎だるまを江戸時代に作り始めたとされる山県友五郎(1793~1862年)の偉業をたたえ、友五郎の命日に当たる8月9日を「高崎だるまの日」に制定。峯岸さんも記念イベントや慰霊祭に携わってきた。

 だるま製造の後継者が不足していると感じている。中喜屋で修業し、独立した職人もいるが、「まだまだ少ない」。展示館を小学校の社会科見学にも活用したい考えで、「多くの人にだるまの良さを知ってもらい、だるま作りに関わる人が増えればうれしい」と期待している。

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