eスポーツ 浸透なるか 県内でも大会続々 学校に部活や同好会
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「ぷよぷよ」をプレーする群馬大同好会の学生たち
 

 対戦型コンピューターゲームで勝敗を競うeスポーツ。アジア大会や茨城国体文化プログラムに採用されたのを機に、群馬県内でも相次いで大会が企画されている。大学や通信制高校では同好会や部活動が立ち上がり、活動が本格化する。幅広い世代に浸透したゲームが娯楽の枠を超え、競技としての普及が広がり始めている。

◎「ゲームは昼間に」と指導
 群馬大桐生キャンパスを拠点に活動する「帝国ぷよ」は、世界的に人気のパズルゲーム「ぷよぷよ」をプレーする同好会だ。理工学部4年の武田拓海さん(21)が1年生の時に立ち上げ、現在は学内外の14人が所属する。

 9月開幕の茨城国体では「ぷよぷよeスポーツ」など3種目が実施される。新潟県出身の武田さんは同県予選を勝ち抜き、代表に選ばれた。7月に高崎市で行われる群馬県代表決定戦に出場するメンバーもいる。

 ゲームをスポーツと捉えることに賛否はあるが、武田さんは「試合会場の盛り上がりや戦略が必要なところは体を動かすスポーツと変わらない。大会が増えてきたので、学校が部活やサークルとして認めれば一般的になるのではないか」と期待する。

 前橋市の通信制高校「わせがく高等学校前橋キャンパス」では、昨年9月にeスポーツ部が立ち上がり、10人が取り組む。昨年度、初めて開かれた全国高校eスポーツ選手権の「ロケットリーグ」部門に県内で唯一出場した。2年の石原幹大部長(17)は「仲間でプレーすると同じゲームでも楽しい。いずれ他校とも交流できたら」と話す。

 5月に予選があった別の高校生向け大会には県内の4校がエントリーしたが、いずれも部活としては行われていない。

 わせがくの金子駿教諭は「不登校経験者が多い本校の生徒にとって、ゲームはコミュニケーションの手段の一つ。仲間意識を育む場にもなる」とeスポーツ部の意義を捉える一方、「昼夜逆転の生活にならないよう『ゲームは昼間に』と指導している」と語った。

◎態勢づくり急ぐ…群馬県内普及団体
 eスポーツはゲームタイトルによって運営団体や競技者層が分かれ、横のつながりが薄いとされる。五輪競技への採用も検討される中、県内の普及団体は連携や交流の機会を設けるなど態勢づくりを急ぐ。

 県eスポーツ協会は、伊勢崎市で障害者プロゲーマー養成所を運営するワンライフ(前橋市)が2月に設立した。会長の中村恭子さん(27)はeスポーツ指導者でもあり、「定期的に競技者が集まる場をつくり、盛り上げたい」と話す。

 5月に設立された県eスポーツ連合(平方亨会長)は大会の企画運営や教室開催に取り組み、既存組織や競技チームと連携を図る。「五輪など大きな大会の受け皿になれるよう準備を急ぎたい」としている。

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