《ぐんま再発見》紀行の縁 顕彰に力 若山牧水が愛したみなかみ
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牧水が宿泊した部屋で思いをはせる岡田洋一さん(右)と永井一灯さん=みなかみ町のゆじゅく金田屋
 
 

 わらじを履いたり、遍路がさをかぶったり、旅人をイメージした装いで自然の中を練り歩く―。群馬県みなかみ町で毎年秋に開かれる、歌人の若山牧水(1885~1928年)のゆかりの地を巡る「みなかみ牧水まつり」の光景だ。旅、自然、酒を愛したという牧水。本県でも多くの作品を残しており、住民有志はこうした「縁」を地域の魅力として発信しようと、顕彰する取り組みを続けている。

■町名の由来
 牧水は宮崎県生まれ。全国を旅しながら約8000首の歌を残した。群馬にも幾度となく足を運んでおり、22年には、静岡・沼津の自宅から長野を経て嬬恋に入り、草津、中之条、渋川、沼田、片品などの温泉や名所を巡り、その様子を「みなかみ紀行」につづった。

 町名のみなかみは、この紀行が由来となった。住民の有志らはこうした結び付きを語り継ごうと、顕彰活動を展開する。学識経験者らでつくるみなかみ町牧水会は、牧水の作品や人柄を語り、町の活性化に生かすイベントを実施。牧水が過ごした部屋が残る旅館「ゆじゅく金田屋」(同町湯宿温泉)は15年ほど前から、牧水が宿泊した10月23日にその部屋で酒を酌み交わし、語り合う会を企画している。

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