《ぐんま再発見》冬桜の地 新たな名物 藤岡・鬼石地区の「鬼めし」
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独自開発の食事メニュー「鬼めし」を売り出している藤岡市鬼石地区の上州鬼めし会。観光客の周遊促進に力を入れる
 

 鬼伝説が残る群馬県藤岡市鬼石地区を盛り上げようと、地区内の飲食店や旅館11店でつくる上州鬼めし会(天川俊二会長)が、独自に開発した食事メニュー「鬼めし」を売り出している。第1弾の「おにむす」と題したおにぎり商品に続き、第2弾は大盛りが特長の「鬼盛り」を打ち出す。冬桜の開花シーズンを迎える桜山公園などの観光スポットと併せ、中心商店街も活性化させようと取り組んでいる。

■多彩なおにぎり
 同地区は、春と冬に咲く7000本の冬桜で知られる桜山公園や、国名勝で天然記念物の「三波石峡」など観光名所が点在する。一方、人口は減少の一途をたどり、商店街はシャッター街化が進行。こうした状況を踏まえ、交流・定住人口の増加を図ろうと住民が立ち上がった。

 「おにむす」は会員が個性あふれる商品を考案。8月から、「鬼が投げた石を人々が神としてあがめた」といった鬼伝説や地元の観光名所にちなんだおにぎりを販売し、鬼石をPRする。「おにぎらず桜山」は、サクラをイメージしてピンク色に炊き上げたご飯にチーズカツを包んだ。細長く握ったご飯を肉で巻いた「鬼の金棒おにぎり」、マーボー豆腐に鬼の顔を模したごはんを載せた「麻婆鬼ぎり」もある。

 各店は店頭にのぼり旗を掲げ、通りの各所には「おにめし街道」という案内板も設置し一体感を演出。各店を案内するチラシは、「ららん藤岡」をはじめとする各地の道の駅でも配布している。加盟店のみかわ食堂の萩原克則さん(50)は「お土産に買ってくれる人も出てきた」と手応えを口にする。

■第2弾は「鬼盛り」
 企業や行政、地元商工会もバックアップ。ホームページ作成で協力するデザイン会社「ギークスデザイン」の久米一章さん(40)=同市鬼石=は、会員制交流サイト(SNS)での効果的な発信方法を提言する。市鬼石商工会や市鬼石総合支所も、市内外のイベントでアピールしていく方針だ。

 4日の会合で、第2弾は盛りの良さで勝負する「鬼盛り」に決定した。早ければ11月にも商品を提供する。マスコットキャラクターの名前も「おにたん」「おにりん」に決まり、着ぐるみの製作も検討していく。天川会長は「さらに観光客を呼び込めるよう努力を続けたい」と力を込める。
(阿久津光正)

◎地域と飲食店 一体で活性化
 県内では、地域や飲食店が一体となって「食」を核に地域おこしに取り組む動きが盛んだ。

 高崎市では、市民に愛された食堂を紹介する情報サイト「絶メシリスト」が有名。太田市では焼きそば店でつくる「上州太田焼そばのれん会」が地元の名物として全国にPRを展開する。

 館林市では例年、暑い夏にぴったりのメニューを投票で決める「激辛・激甘・激冷グルメ総選挙」が行われる。伊勢崎市では地元のグルメをアピールしようと、もんじゃ焼きをテーマにしたイベントなどで地域活性化を図っている。

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