《ぐんま再発見》市民の憩いの場に 伊勢崎オートレース
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多彩なイベントや迫力のレースが見られる伊勢崎オートレース場n

 全国5カ所のオートレース場の一つで、40年以上の歴史がある群馬県の伊勢崎オートレース場が、新たなファンの獲得に乗り出している。運営主体の伊勢崎市は近年、家族連れや若者を呼び込むイベントを仕掛けるほか、子ども向けの遊具をリニューアルするなど施設の充実にも力を注ぐ。初心者にレースの魅力を伝える講座も開き、かつての活気を取り戻すとともに、市民の“憩いの場”として親しまれる空間を目指している。

◎家族連れにも
 
 重厚なエンジン音と迫力あるレースを間近に感じ、家族や友人がそれぞれのテーブルを囲みながら、バーベキューを楽しむ―。昨年度から始まった「手ぶらでバーベキュー」は、春夏の金・土曜とイベント日を中心に、場内の立ち見スタンドで実施。オートレースファン以外の客も多く、利用者からは「レースを見るのが楽しかった」「非日常的な場所で仲間と交流できた」と好意的な意見が寄せられている。

 伊勢崎オートは1976年に開設された。売り上げは90年代に600億円超となるピークを迎えたが、景気の低迷やファン層の高齢化、娯楽の多様化などを背景に減少している。

 オートレースに不慣れな人たちに魅力を知ってもらおうと、「初心者ガイドツアー」と銘打つ講座を今年1月に開始した。予想の仕方や車券の買い方、レースの見方などを無料で解説する。レース開催中の土・日にメインスタンド内の休憩スペース「iラウンジ」で予約して参加できる。担当スタッフは「講座がきっかけとなり、新たなファンを増やせたら」と意気込む。

◎設備を拡充

 新たな客層を積極的に呼び込むのと合わせ、設備の充実にも力を入れる。場内にある公園の遊具を7月にリニューアル。家族連れが迫力あるレースを楽しめるとともに、子どもたちが滑り台やクライミングウォールなどで体を動かすことができる。9月には、子育て世代や車椅子利用者の利便性を高めるため、多目的トイレ2カ所と授乳室1カ所を新設した。

 市公営事業部の宮野雅秀部長は「今後もイベントなどを企画し、市民が足しげく通う憩いの場として機能させたい」と話した。

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