小倉百人一首競技かるた名人戦 安中出身の粂原さんが初防衛
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小倉百人一首競技かるたの第66期名人位決定戦を前に、かるた取りを披露する粂原圭太郎さん(左)と挑戦者の岸田諭さん=11日、大津市の近江神宮(共同)
小倉百人一首競技かるたの第66期名人位決定戦を終え、表彰される初防衛の粂原圭太郎さん=11日夜、大津市の近江神宮(共同)
 

 小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第66期名人位の決定戦が11日、大津市の近江神宮で開かれた。昨年第65期の栄冠に輝いた群馬県安中市出身で京都市の塾経営、粂原圭太郎さん(28)が元名人の京都市の会社員、岸田諭さん(32)の挑戦を受け、3―2で競り勝ち、初めての防衛を果たした。

 試合は先に3勝すれば勝ち。粂原さんは1、2回戦を僅差で逃し、後がなくなる苦しい展開に追い込まれた。しかし、そこから3、4回戦を接戦で制し、最終戦を13枚差の大差で勝ち取った。

 粂原さんは「プレッシャーで初めは硬くなってしまったが、最後、勝つことができてうれしかった。今後も名人として大会に出て、しっかり結果を残したい」と気を引き締めた。

◎ライブ配信で観戦「名人の貫禄」…群馬県関係者
 百人一首競技かるたの第66期名人位決定戦は1試合目から接戦が続き、最終の5試合目までもつれる熱戦となった。名人防衛に臨んだ粂原さんは序盤で連敗したものの、集中力を切らさず3連勝で逆転し、元名人で挑戦者の岸田さんを退けた。群馬県出身として初めての名人が挑んだ防衛戦に、県内のかるた関係者が注目、連覇に祝福の声が上がった。

 粂原さんを小学生の時から指導し、現在も親交を続ける「前橋かるた会」の猪熊静枝さん(68)は前日から大津に入り、会場の近江神宮勧学館の最前列で試合を見守った。1、2回戦は僅差で落としたものの、諦めずに逆転を呼び込んだ精神的な強さを称賛。「リードされる展開にもめげずに戦い、素晴らしかった」と教え子の勝利を喜んだ。

 昨年、全国高校選手権の個人戦で準優勝し、粂原さんとも対戦経験のある農大二高3年の斎藤玄志さん(18)は動画投稿サイト「ユーチューブ」のライブ配信で観戦した。「注目の舞台で結果を残すのはさすがだと感じた。同県出身の先輩として目標にしたい」と話した。

 県かるた協会の高橋茂信会長(75)は「試合の流れに動じず、名人の貫禄が出てきた。名人として競技かるたの普及に努めることで、県内でもさらに百人一首の人気が広まるだろう」と期待を込めた。

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