上毛かるた絵札 いつ変わった 沼田のブロガー デザイン変遷追う
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上毛かるたの「ち」と「つ」の絵札。左から1948年発行、65年発行、現在の絵柄と続く
「上毛かるたの変遷を知り、愛着を持つ人が増えればうれしい」と話す田村さん

 上毛かるたの絵柄はいつ変わった―。この謎の解明に、群馬県沼田市のブロガー、田村聖志さん(26)が挑んでいる。田村さんは昨年、初版が発行された翌年の1948年版と、65年版のかるた2種類を入手。二つの絵柄は異なっており、68年の全面改定まで複数回にわたって“微修正”された経緯がうかがえるという。田村さんは「より多くの年代のかるたを集め、絵が変わった年を明らかにしたい」と意気込んでいる。

◎「老農 船津伝次平」は48年版「正面」↑65年版「後ろ向き」
 現在親しまれている上毛かるたは、68年全面改定時の絵柄が使われている。田村さんが入手した、65年発行のかるたは絵柄が異なっている。この絵柄は、県立歴史博物館で一昨年開催された上毛かるた展で「旧版」と紹介されていた物と同じだ。田村さんは「これを初期の絵柄と認識している人は多いのではないか」と指摘する。

 一方、48年のかるたは、65年版とも絵柄が違う。例えば「老農 船津伝次平」の「ろ」の札を比べてみると、65年版は伝次平とみられる人物が後ろ向きなのに対し、48年版は正面を向いている。

 歴史博物館も「より前の絵柄があることを認識はしている」としつつ、「全面改訂は68年の1回のみで、それ以前は改訂ではなくマイナーチェンジという認識」と説明する。絵柄が変わった年や過程も「正確には分かっていない」という。

 田村さんは、2017年6月に個人ブログ「まいらいふり~すたいる」を開設し、上毛かるたや郷土かるたの札ゆかりの地巡りをする様子や、グルメ情報などを発信している。昨年10月には、18歳以上が挑む「大人の『上毛かるた』県大会」に参加するなど、精力的に上毛かるたの魅力探しをしている。

 現在は、55年(昭和30年)を絵柄が変わった転機とみて、その前後に発行されたかるたを探しているという。田村さんは「自分の活動を通して、上毛かるたに愛着を持ってくれる人をもっと増やしたい」と話し、情報提供も呼び掛けている。

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