新たな客層 舞台に誘う 県内劇団が試み続々 独自スタイル 展開
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写真愛好家らを意識した「隆善舞台」のゲネプロ撮影会=2月
即興劇を披露した「ヘイル・ベンダーズ」=2月

 観劇文化を根付かせようと、群馬県内の演劇団体がユニークな表現方法や誘客策で、新たな客層の掘り起こしに力を入れている。役者を入れ替えて同じ劇を複数回開く「シャッフルキャスト」や即興劇といった独自のスタイルを展開。ポータルサイトを立ち上げるなどインターネットも積極的に活用する。

◎役者入れ替え、即興、40団体応援サイト…
 シャッフルキャストは「隆善舞台」(坂川善樹代表)が採用。観客に演者の組み合わせの妙を楽しんでもらい、役者には経験を積ませている。同団体は県内であまり上演されることのない脚本に挑戦。前橋市芸術文化れんが蔵で開いた2月の公演「愛しのメディア」は、五輪を目指す若者を描いた韓国人作家の作品だった。

 昨年旗揚げした演劇ユニットの「ヘイル・ベンダーズ」は、公演などを通じて即興劇の面白さを伝える。2月に伊勢崎市で行った公開稽古では、観客から「悪の組織の幹部たちが夏祭りに繰り出す」というむちゃなお題を出され、屋台でうっかり正義のヒーローのお面をかぶってしまうといった即興劇を披露し、笑いを誘った。

 こうした活動をPRしようと、隆善舞台の制作に関わる鳴海琢元さん(27)ら演劇関係者が応援サイト「ぐんま演劇商店街」を2年前に開設した。県内約40の演劇団体と公演情報、コラムなどを紹介している。鳴海さんは「サイトは、実は熱い群馬の演劇のアーカイブ。情報発信で観劇の習慣を広めたい」と訴える。

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