煥乎堂時代の詩人・萩原恭次郎 金井姓で寄せた原稿見つかる
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萩原恭次郎が金井姓で原稿を書いた煥乎堂の社内報3周年記念号

 前橋市出身の詩人、萩原恭次郎(1899~1938年)が書籍販売の老舗、煥乎堂(同市)に勤めていた際、企画課長としてまとめた社内報の3周年記念号が見つかった。社長の高橋清七が巻頭で、社内報の1号から編集してきた恭次郎をねぎらっており、恭次郎自身は本名の金井姓で3編を寄せている。「金井恭次郎」名での原稿は珍しく、社会人としての一面がうかがえる貴重な資料といえそうだ。

 見つかった社内報は「内報三周年記念号」のタイトルで、37(昭和12)年10月発行。元上毛歌壇選者で歌人の井田金次郎さん(92)=同市住吉町=が過去に古書店で購入したもので、自宅の整理中に出てきた。「恭次郎が煥乎堂に勤めていたのは知っていたが、購入当時は気付かなかった」という。金井姓の原稿は珍しいため、1月に県立土屋文明記念文学館に寄贈した。

 煥乎堂によると、戦前の資料の多くは空襲で焼失したり、散逸してしまっているという。

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