全国高校総合文化祭がネット開催に 関係者は悲喜こもごも
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 新型コロナウイルスの影響で、今夏の全国高校総合文化祭(総文祭)がインターネットを活用して参加者を集めずに開催されると発表された。参加予定の群馬県内の部員らは「現地に行けず残念」「開催は絶望的と思っていたので、良かった」とさまざまに受け止めた。ネットでの実施が難しい部門もあり、関係者は不安を抱えている。

 「夢であり、目標だったので悔しい」。伊勢崎清明高書道部の千吉良朱音さん(3年)は肩を落とす。現地で全国の生徒と交流し、刺激を与え合うことも総文祭の醍醐味で、「ほかの生徒の作品から学びたかった」と残念がった。

 一方、運動系の全国大会の中止が相次いでいただけに、安中総合学園高和太鼓部の三上芽稲部長(3年)は「1年時に先輩たちと総文祭のステージを経験し、あの時の楽しさをもう一度味わいたいと一生懸命練習してきた。中止になると思っていたので、開催してもらえるだけでもありがたい」と話す。休校中は自主練習したり、無料通信アプリのLINE(ライン)で部員間で連絡を取り合ったりしている。

 詳細な実施方法が検討中になっていることもあり、当日への準備などに心配する声が上がる。

 高崎健康福祉大高崎高吹奏楽部顧問の吉田宏昭教諭は「撮影に向けた練習方法や、『3密』を避けた会場選びなど配慮が必要だ」と話した。

 例年春に代表を選出する囲碁は県大会を開けておらず、囲碁専門部の高橋俊昭委員長は「感染状況を踏まえながら、全国に生徒を送り出す方法を探りたい」と話した。

 前橋東高放送部顧問の菊池義幸教諭は、総文祭の縮小やほかの全国大会が中止となった影響を懸念。「3年生が活躍する姿を見られないため、下級生の技術の低下につながるのではないか」と心配した。

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