《部活が揺れる 長引く自粛》(4) 文化部 全国総合文化祭もネット
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「うちで踊ろう」をテレワーク合奏する農大二高吹奏楽部

■コンクール中止
 新型コロナウイルス感染症は、文化系の部活動にも影を落としている。群馬県吹奏楽連盟は今月12日、夏の吹奏楽コンクールなど三つの群馬県大会の中止を発表。一年の集大成として目標にしてきた中高生や保護者に落胆が広がった。

 高崎市内の中学3年の男子生徒は吹奏楽部で金管楽器を担当。休校が長引くにつれて目標を見失い、コンクール中止は冷静に受 け止めたという。母親(43)は「これまでの頑 張りをずっと見てきたので、親の方が吹っ切れずにいる」と残念がる。

 高校入試の志望校は吹奏楽を続ける前提で考えていたが、「もう1カ月ほど自主練習をしていない。続ける意思があるのかどうか」と不安をのぞかせた。

 大会に加え、運動部の応援や大規模イベントで演奏する機会も失われている。マーチングの全国大会常連の農大二高吹奏楽部は、ドイツで今月開幕する予定だった国際馬術大会の式典に招かれていたが、延期になった。

 前橋市を会場としていた全国高校総合体育大会(北関東インターハイ)の総合開会式や、全国の吹奏楽指導者が集まる講習会など、例年以上に大きな舞台が控えていた。顧問の樋口一朗教諭は「音楽は人に聴いてもらうもの。発表の場がなくなり、生徒のモチベーションが心配」と話す。

 それでも部員120人はパート別にエクササイズ動画を制作して共有したり、オンラインで外部指導者のレッスンを受けたりと積極的に活動する。星野源の楽曲「うちで踊ろう」をテレワーク合奏し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開。「コロナが終息した時に、皆様に感動を与え、勇気づけられるように頑張ります!!」とメッセージを掲げる部員の画像をつないだ。

■通信環境に課題
 「文化部のインターハイ」と称される7月開幕の全国高校総合文化祭(総文祭)は、インターネットでの開催が決まった。発表の記者会見で、萩生田光一文部科学相が「一番頭を痛めている」と言及したのが、ネットでの実施が困難な「小倉百人一首かるた」だ。

 昨年の出場校、健大高崎高競技かるた部顧問の黒山友景教諭は「選考を含めてどういう形で行われるのか」と戸惑う。部員は休校期間中、競技かるたの公式ルールを基にしたオンライン対戦ゲームに取り組む。ビデオ会議システム「Zoom」(ズーム)を活用し、実際の札を取り合う対戦も検討しているという。「通信環境などの課題があるが、準備を進めたい」と対応を急ぐ。

 連載へのご意見やオンラインによる活動などの情報をお寄せ下さい。電子メールで上毛新聞部活取材班( bukatsu@raijin.com )へ。(取材源は秘匿します)

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