「現代通じる多様性」 台湾近代化に群馬県人尽力 手島さんが本
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「石坂荘作の考えは現在の地域づくりでも模範になる」と話す手島さん

 明治から昭和にかけて台湾の近代化に尽くした上州人と台湾人を軸に日本や群馬と台湾の関係を考察した「石坂荘作と顔欽賢 台湾人も日本人も平等に」(上毛新聞社)が出版された。著者は元前橋学センター長で群馬地域学研究所を設立した手島仁さん(60)。「台湾も日本も分け隔てしない考え方は多様性が求められる現代に通じる」としている。

 石坂(1870~1940年)は東吾妻町出身。日本統治下の台湾・基隆市で事業に成功し、日本人も台湾人も無料で学べる夜間学校や台湾初の図書館を設立した。同市の近代化に尽くし、「基隆聖人」と呼ばれたという。

 一方の顔(1902~83年)は台湾の財閥に生まれ、本県の旧制高崎中学から、立命館大を卒業した。高崎中同級生には福田赳夫元首相もいた。太平洋戦争後、統治下のものが否定される中で顔は石坂が設立した学校を引き継ぎ、校長を務めた。同校は現在も存続している。女優の一青妙さん、歌手の一青窈さん姉妹の祖父でもある。

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