《いにしえを巡る 太田の古墳》円福寺茶臼山古墳(群馬県太田市別所町)
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 「新田氏が古墳を権威付けに利用していた」―。そんな説もささやかれるのが円福寺えんぷくじ境内にある茶臼山ちゃうすやま古墳。5世紀初頭に造られた前方後円墳で、全長約168メートルある。

 東側の古墳の裾部分に「新田氏累代の墓」と伝わる石塔群がある。多層塔や五輪塔、板碑の台石など20基が並び、そのうち一つに「沙弥道義」という新田義貞の祖父の法名が刻まれている。

 鎌倉時代の武家社会では血統が重視されていたといい、市教育委員会は「新田氏がこの地域を治めていた豪族の末裔だと住民に見せつけるため、古墳のそばに墓を造ったという説を唱える人もいる」と話す。

 古墳前方部上には石塔があり、宝泉地区の名前の由来となった「宝泉禅門」(新田氏の末裔の法名)の文字が刻まれている。

 いずれも地元の人にとっては大切な存在で、木崎伸夫さん(70)は「みんな大事にしているんだよ」と親しみを込めて話す。

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