戦前の市民 和服で能 高崎 茶販売の老舗から写真見つかる
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昭和初期に高崎市で開かれた能楽大会の写真

 昭和初期に群馬県高崎市の中心街で開かれた能楽大会の写真が、1865(慶応元)年創業の茶関連販売の老舗、豊田園(同市田町)で見つかった。戦前の市民が県内で古典芸能の能文化に触れる様子を伝えた貴重な記録として、研究者が「大きな発見」と評価している。

 見つかったのは1934(昭和9)年4月に同市柳川町の宇喜代会館であった「宝生流能楽大会」の写真。1883(明治16)年に結成された能楽愛好団体「高崎一六会」の50周年記念として開かれ、能舞台の前に集まる和服姿の市民を捉えている。

 大会は能「望月」を演じた能楽宝生流の17世宗家、宝生重英しげふさや長男の英雄ふさお、最後の高崎藩主の家系を継ぎ、貴族院議員を務めた大河内輝耕も演者に加わった一大イベントだった。明治維新から70年近くたち、武士のたしなみだった能が地方の市民に浸透する様子がうかがえる。

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